お笑いコンビのCOWCOW(多田健二、善し)が、9月26日から単独ライブ『COWCOW LIVE2015~USHI ROCK FESTIVAL~』を開催する。先日行われた「笑い」と「音楽」を融合させたネタで競う『歌ネタ王決定戦2015』で中山功太とともに3代目王者に輝いた彼らが、優勝してからの反響や今年の“リズムネタブーム”などを語った。
『歌ネタ王』COWCOW&中山功太が同点優勝! 3代目王者は異例の誕生に
今回の「歌ネタ王」優勝について、多田は「3つの奇跡が連なった」と振り返る。「準決勝は機材トラブルがあって手応えがなかったけど、ファイナリストに選んでもらえた。決勝も最初は3位敗退だったけど、敗者復活した。そして、優勝者決定戦も中山功太に抜かれるんだろうなと思ってたのが、まさかの同点(優勝)で。ほんとに未だに信じられない、ありがたい優勝だと思いますね」と謙虚に話した。
優勝後の反響を聞いてみると、善しが「僕たちが、過去最高にその変化がない芸人」と嘆くと、多田も「長いお笑いの歴史の中で、一番変化のない受賞だったと思います」とポツリ。それでも「後輩の芸人に会うと『おめでとうございます』って言ってもらえる。それはデカいですよね」と同業者からの反応の多さに喜びを見せていた。
今年の上半期といえば、8.6秒バズーカーの「ラッスンゴレライ」やクマムシの「あったかいんだからぁ~」など“リズムネタ”がお笑い界を席巻したが、歌ネタ覇者の2人はどう見ているのか。多田は「そいつらのおかげで、僕たちの“あたりまえ体操”ブームが完全に終わった」と冗談を交えつつも、彼らの登場で「新しいお笑いのリズムネタができた、って感じでした」と冷静に分析。「あたりまえ体操は、一応(ネタとして)意味がある。でも“ラッスンゴレライ”って意味のない言葉のネタ。それが、みんな口々に言うような一大ムーブメントになるっていうのが、すごいなと思います。ほんとに何がはやるかわからない…」と絶賛した。
そこで、8.6秒バズーカーの田中シングルが先日のイベントで「自分たちは武器を持ってない」と危機感を募らせていたことを伝えると、多田は優しい顔つきで「消えるとかに注目するより、1年目で売れたということにスゴさというか…やっぱり才能がないと、あそこまで売れないので。だから、そこまで売れた自信を持って、今後またやっていけばいい」とエールを送る。
一方の善しは「リズムネタをやってきた芸人とかも『諸刃の剣だ』とかいろいろ言ってますけど、芸人としてはあんまり関係ないというか…後輩が売れようが売れまいが先輩はどうしようもない」とピシャリ。このまま後輩への厳しくも温かい“直言”が続くのかと思いきや、「だから、8.6秒バズーカーには『お前ら売れて、女性芸能人といい感じでフライデーされる時、その(掲載される)前には俺に言ってくれよ』っていうのを春頃に言ったんです。先輩として言えるのはこれだけです」としっかりと笑いに変えながら、後輩の今後の活躍に期待を寄せていた。
◆『COWCOW LIVE2015~USHI ROCK FESTIVAL~』
沼津公演 日時:9月26日 後7:30開演 会場:沼津ラグーンよしもと劇場