相手は過去6度、8強以上に進出しているスコットランド。激戦の南アフリカ戦から中3日で迎えた日本は前半は奮闘したが、やはり疲労で足が止まった。後半だけで5トライを奪われ、35点差の完敗を喫した。
序盤はスコットランドのハイパント攻撃に後手に回り、スクラムでもプレッシャーを受けた。SHレイドローにPGで得点を重ねられる嫌な展開。それでも、日本の素早い連続攻撃はよく効いた。ボールを支配して前進。前半15分、敵陣深くのラインアウトをキープしてモールを押し込み、マフィが先制トライ。ロスタイムにはFB五郎丸がトライ寸前の相手を好タックルでタッチラインの外に押し出し、前半を5点差で折り返した。
しかし後半、FBホッグに走られてピンチを招き、流れを手渡した。2トライを奪われ、さらに24分にWTBシーモアにインターセプトで70メートルを走り切られて万事休す。その後は自在にボールをつなぐスコットランドを止められなかった。
南アから大金星を挙げた日本に対し、スコットランドも真剣勝負を挑んできた。ジョーンズ・ヘッドコーチは「(初戦から中3日での疲労は)言い訳できない。集中していなかったわけではないが、きちんと作戦を実践できなかった」。日本はW杯の厳しさを改めて思い知らされた。