サムスンとOculusは25日(現地時間)、コンシューマー向けとなる新型「Gear VR」を発表しました。
サムスンはこれまで、開発者向けのGear VR Innovator Editionを提供してきましたが、その製品版となるGear VRがついに登場しました。
まずは、Gear VRのスペックから。
サイズ(W × L × H) | 201.9 × 116.4 × 92.6 mm |
重さ | 310g |
センサー | 加速度センサー ジャイロセンサー 近接センサー |
視野角 | 96度 |
瞳孔間距離範囲 | 54〜70mm |
カラー | Frost White |
対応デバイス | Galaxy Note 5 Galaxy S6 edge+ Galaxy S6 Galaxy S6 edge |
スペックはInnovator Editionと同等で、現在国内で販売されている開発モデルはGalaxy S6シリーズ向けですが、対応デバイスが「Galaxy Note 5」にまで広げられています。対応デバイスの範囲が広がったことで、国内で販売されているInnovator Editionよりも、サイズ・重さともに一回り大きくなりました。デバイス間の接続はmicroUSBコネクタを使用します。
新しいGear VRではより快適に装着できるようにするため、新しい発泡緩衝材が使用されているとのことです。また、タッチパッドを改良し、コンテンツの操作性が向上したとしています。
Gear VR本体にはディスプレイが搭載されておらず、対応するGalaxyスマートフォンをレンズ越しに装着することでバーチャルリアリティーを体験することができます。
サムスンは、バーチャルリアリティーが次世代コンピューティングプラットフォームになり、Gear VRがモバイルVRを定義したと自信を見せています。
Gear VRが優れているところは、スマートフォンのコンテンツをそのままVRの世界で活用できる点です。Gear VR単体では、VRコンテンツの拡充はあまり見込めませんが、スマートフォンのアプリとして開発することができるため、既存のスマホアプリを巻き込むことができるのです。
製品版のGear VRは、価格が99ドル(約1万1900円)とVR製品にしては安価な点も特徴となっています。今あるスマートフォンの資産を活用することでコストを抑えているようで、新型のVR機器というよりは、スマートフォンの機能を拡張するアクセサリ製品に近いのかもしれません。
サムスンとOculusが発表した新型Gear VRは、今秋発売されます。
[サムスン]