安全保障関連法案が19日未明、参院本会議で可決、成立した。そんな中、一連の法案審議に関するテレビ朝日系『報道ステーション』の内容をめぐり、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が、スポンサー契約を今月末で打ち切ることを自身のTwitterで表明し、波紋を広げている。
発端は16日の放送で、古舘伊知郎キャスターが「平和安全法制というネーミングが正しいのか、はなはだ疑問だ」などと述べながら国会中継を行い、抗議活動を詳しく報じたことだ。
この放送を見たユーザーが、「今日の報道ステーションは完全に安全保障関連法案反対に偏ってるな。両方の意見をバランス良く報道するという原則を完全に放棄している」と投稿。これに反応した高須氏が同日夜、同投稿をリツイートした上で「失望しました。(来月から)スポンサーやめます」と宣言した。
テレ朝といえば、3月末にコメンテーターを務める元経済産業省キャリア官僚の古賀茂明氏が生放送中に“暴走”。「I am not ABE」のボードを取り出し、安倍晋三首相批判を繰り広げる“放送事故”を起こしたことは記憶に新しい。
「当時の報ステは“親安倍”だったのに、今回の安保法案では“反安倍”のスタンス。一貫性がないのは、前回の“放送事故”を受け、テレ朝に視聴者から批判が殺到したからです」とはテレビ関係者。
手のひら返しはお手のもの。芸能プロ関係者は「実は、古舘さんは追い込まれているんです」と明かす。
前回の古賀氏の件では古舘氏も週刊誌を中心に猛バッシングにさらされ、降板説も報じられた。
「その時のトラウマがあり、世間の顔色をうかがうことに必死なんです。しかも、古舘降ろしは現在も進行中。これまで古舘さんを擁護していた業界の実力者も、くら替えしたといわれる。後任に浮上しているのは、大手芸能プロがこぞってバックアップする宮根誠司さん。来夏までに報ステMCという青写真が描かれています」(週刊誌デスク)
少しでも隙を見せれば、古舘降ろしは活発化。大した問題ではないように見える高須氏のスポンサー降板も、古舘氏にとっては気が気ではないのかもしれない。