富士山は日本一の山です。富士山は山梨県と静岡県にまたがって存在しています。それでは富士山の山頂は何県になるのでしょうか?
実は富士山の山頂付近というのは、8合目から上は、いまだに県境がさだまっていません。そのため、富士山の山頂というのは、山梨県であり静岡県であるとともに、どちらでもないという状態が続いています。このあたり一体は、富士山本宮浅間神社の所有地でもあるので、神社の土地となっています。
富士山本宮浅間大社は、静岡県の富士宮市に本社がありますので、宗教的な考え方でいえば、富士山は静岡県のものと見ることができるかもしれません。さらに、現在は富士山は標高およそ2500メートルの五合目まで車で行くことができます。しかし、元来の富士山の登り方としては、静岡県にある駿河湾の海に体をつけて清めてから登っていくということが行われました。さらに浅間神社は、日本全国の富士山と名前のつく場所にも、浅間神社を有しています。そうしてみるとやはり富士山は静岡県寄りなのかもしれないと思ってしまいます。
これでは山梨県側がかわいそうですので、山梨県側も擁護しておきましょう。富士五湖や、富士山のふもとに拡がる樹海、あるいは氷結、風穴などの名所は山梨県側に集まっています。自然とともにある富士山を体感できるのは山梨県側であるとも言えるでしょう。