中国メディアの中国動漫産業網は14日、アニメ産業大国の日本は漫画の存在がアニメ産業発展の基礎となり、市場開拓を容易にしていると論じた。
記事は、日本のアニメは「視覚的な感染力がある」と主張し、日本らしさが散りばめられ、自然ながらも真実味のある描写によって、日本のアニメは世界市場において重要な地位を占めていると伝えた。
続けて、日本のアニメ産業には「その背後に漫画という膨大な基礎」があると伝え、日本では漫画がアニメ産業の川上に位置していると主張。漫画は映画やテレビなどのコンテンツを制作するよりも相対的に投資額やリスクが小さく、制作期間も短くて済むうえに多くの読者もいると指摘し、漫画の存在がアニメ産業発展の基礎となり、市場開拓を容易にしていると論じた。
また記事は、日本のアニメ産業はテレビや映画のほか、雑誌、書籍、ビデオ、DVDなどによって展開されるだけでなく、おもちゃやゲーム、文具、食品、ファッション、広告、サービスなど幅広い産業と結びついていると指摘。さらに近年はアニメの版権を販売するなどして、銀行や保険などさらに広い分野に進出する事例も見られると論じた。
一方で、中国でも近年、オリジナルの作品が制作されるなどアニメ産業が発展しつつあることについて、「中国には巨大な市場があるうえに、政府の協力なサポートもある」と指摘し、日本をはじめとする「アニメ強国」とはまだまだ大きな差があるとしつつも、「市場の覚醒」とともに近い将来、中国のアニメ産業も大きな花が咲くことになると報じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供、中国で人気のアニメ「喜羊羊」に出てくるキャラクター)