下村文科相が辞意=首相慰留、改造時に交代―新国立で引責
下村博文文部科学相は25日の閣議後記者会見で、新国立競技場の旧整備計画が白紙撤回された責任を取り、安倍晋三首相に文科相辞任を申し出たことを明らかにした。安倍首相からは「辞任には値しないが、受け止めたい。近々内閣改造があるのでそれまでは続けてほしい」と慰留を受けたという。これにより、内閣改造に伴う文科相交代が確実となった。
菅義偉官房長官は記者会見で「大臣ご自身が判断された結果だ」と述べた。
下村文科相は辞意表明について「多くの国民に心配、ご迷惑をお掛けした。政治責任があり、けじめを付けるべきと判断した」と説明。「2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて、もう一度熱い思いで日本全体が活性化するようなことをしながら、(後任に)引き継ぎをする」と述べた。