中国製自動車の進歩とは裏腹に・・・なぜ多くの中国人が自国製品を信用しないのか=中国メディア  | ニコニコニュース

サーチナ

 中国メディア・捜狐は19日、「どうして多くの人はなおも中国のブランドを信用したがらないのか」とする評論記事を掲載した。

 記事は、中国の国産ブランド自動車が今年の自動車市場において安定した成長を見せている一方で、多くの消費者が「中国ブランドにはしっかりした品質と性能がある」ということをなおも信じようとしないとし、その理由について考察した。

 まず、「よいブランドのイメージはなかなか印象に残らない一方で、悪いブランドイメージは喜々として語りたがる」という消費者の心理を挙げた。その例として、中国でもっとも有名な自動車ブランドである「紅旗」について言及、「このブランドがよりよく売れることを望まない中国人はいないだろうが、実際の市場の状況ではその販売数はあまりにも平凡である」と評した。

 そして「さらに重要な問題」として、多くの消費者が抱く中国ブランドのイメージが数年前、さらには十数年前の段階に止まってしまっていることを挙げた。かつては確かに中国自動車ブランドが品質においても性能においても消費者を満足させるレベルになかったが、現状では一部中国ブランド品は外資との合弁ブランド品に引けを取らないどころか、ある性能面においては上回ってさえいると説明。にもかかわらず、車の買い替えを考える消費者たちがなおも「以前の中国ブランド製品にあった各種不具合にとらわれており、それらの悪印象が頭の中から拭い去れない」と論じた。

 そのうえで、中国ブランドの実情と一部消費者の印象には大きな差が存在しており「この点において中国ブランドが取り組めるべき点は多い」とした。そして、消費者が外資ブランドの製品を購入することに対して、一概に「非愛国的だ」と批判することなく、中国の自動車ブランドはその宣伝、販売において非常に多くのことをやらなければならないと締めくくった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)