中国メディアの青島新聞網は19日、中国で草や花が生えたカチューシャを頭につけることが流行し始めていると伝え、広大な国土であるにもかかわらず、四川省成都市や北京、さらには青島市でも流行が始まったと報じたほか、同カチューシャは日本の文化がヒントになって生まれたものだと報じた。
記事は、流行し始めているカチューシャは極めて簡単な造りであると伝え、黒いカチューシャにプラスチック製の花や若葉、もやしのような芽をボンドでくっつけだだけの構造だと紹介。さらに、青島市内で同カチューシャを販売していた露天商が、同カチューシャは浙江省で製造されており、ネット通販を使って仕入れたと述べたことを紹介した。
さらに、露天商の仕入れ値は1個0.1-0.3元(約1.8-5.6円)、販売価格は1個3元(56円)、2個で5元(94円)だと伝え、仕入れ値の最大30倍で販売されていると伝えた。
また、露天商の話として、「1日に200個は軽く売れた」と伝え、買い求める客の大半は観光客だと紹介する一方、観光最盛期が終りを迎えるにつれ、売れ行きは徐々に落ち込み始めていると論じた。
続けて記事は、中国全土で流行し始めている植物がくっついたカチューシャについて「発信源はどこなのか」と疑問を投げかけつつ、中国メディアの北京晩報の報道を引用し、四川省成都が発信源だと紹介。
さらに、ネット通販サイトの関係者の話として同カチューシャは、「日本の“顔文字君”がヒントになって生まれたもの」と紹介。顔文字君とは日本の大手掲示板サイトなどで使われるアスキーアートの1つのキャラクターの中国での呼び名のようなもので、中国の検索エンジンにて「顔文字君」と検索してみると、キャラクターの頭からは確かに芽のようなものが生えている。日本のアスキーアートのキャラクターが中国では「日本発のかわいいキャラクター」として親しまれていることがよく分かる。(編集担当:村山健二)(写真は青島新聞網の19日付報道の画面キャプチャ)