巡査部長を釈放、免職=集団強姦事件―大阪

 大阪府警の警察官と元警察官らが集団強姦(ごうかん)と監禁容疑で逮捕された事件で、大阪地検は25日、府警箕面署の巡査部長(36)ら3人を処分保留で釈放した。地検は理由を明らかにしていないが、捜査関係者によると、巡査部長らの供述に食い違う点があり、引き続き捜査する必要があると判断したとみられる。

 府警は同日、「アダルトサイトのみだらな行為をする企画に参加を申し込み、数人で順次、1人の女性と性交した。倫理観の欠けた行為で、警察への信頼を失墜させた」として、巡査部長を懲戒免職にした。

 事件では、元警察官(32)も処分保留のまま釈放されている。

 巡査部長は元警察官らと共謀し、昨年12月、大阪市内のホテルで20代の女性の両手をひもで縛り、アイマスクのようなもので目隠しをして集団で乱暴したなどとして、7日に逮捕された。

 府警によると、巡査部長は当初、「ホテルに行くと複数の男が女性に乱暴していて、私も順番が来たので乱暴した。女性の同意は得ていない」と供述。しかし、その後はあまり話さなくなり、動機について尋ねても答えなかったという。