はたして1000年後にGIF画像自体が存在しているのか...なんて無粋なつっこみはよしてロマンを感じましょう。
すべてを再生するのに1000年かかるGIF画像を作るアートプロジェクトが始動しました。「As Long as Possible(できるだけ長く)」とよばれるプロジェクトに携わっているのは、フィンランドのアーティストJuha van Ingenさんと開発者のJanne Särkeläさん。
トップ画像はGIF画像の48,140,288コマ目、つまり1000年後に表示される予定のコマです。2人は2017年にGIF画像の再生を開始するのだそう。GIF画像は数字の1から始まり10分ごとに数字が増えていきます。単色の背景に数字が白抜きで表示される画面は、河原温さんの「日付絵画」シリーズを彷彿とさせます。
「As long as Possible」のきっかけとなったのは、ドイツのブキャルディ教会で2001年から演奏されつづけている楽曲「オルガン2/ASLSP」。実験音楽家ジョン・ケージによるこの作品は、特別に作られたオルガンで625年先まで演奏される予定です。
Juha van Ingenさんは1000年という数字を設定した理由についてこんなふうに語っています。
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1000年を選んだのは、人々との関連がありえる未来として認識できる長さだけれども、いつもとちがう想像を膨らませるには十分に先のことだからです。
真っ黒な背景に数字だけが表示されていくGIF画像をみながら、1000年後に思いをはせてみたいものです。
Image by Juha van Ingen and Janne Särkelä
source: Hyperallergic
Adam Clark Estes - Gizmodo US [原文]
(Haruka Mukai)