内気で恥ずかしがり屋、他人と話すのが苦手という人は、意外と多いかもしれない。それが行き過ぎ、日常生活にも支障をきたしてしまった――中国でそんな話が報じられた。それは、内気すぎて同僚とまったく言葉を交わせなかったひとりの男性が、食事をとれずに栄養不足になり、昏倒してしまったという話だ。
中国メディア重慶晨報などによると、この一件は9月9日17時ごろ、重慶市内をパトロール中の警官が路上で倒れている男性を発見したことがきっかけで発覚した。当時、男性は言葉すら交わせないほど衰弱しており、危険を感じた警官は救急車を呼ぶことにしたという。病院に担ぎ込まれた男性は、すぐに治療を受けてことなきを得たが、倒れた原因が栄養不足と低血糖と判明する。意識を取り戻した男性に事情をたずねたところ、曰く「自分はとても内気な性格で、人に話しかけることが大の苦手」。10日ほど前から現在のコンピューター関連の工場で働いていたが、お金がなく、餓えをビスケットと水でしのいできたそうだ。
同工場には食堂が設置されており、工員は皆、そこでカードを使用して自由に食事をすることができるようになっていたが(食費は後日給料から天引き)、同僚と一切言葉を交わせなかった男性は食堂で一人ご飯を食べることもできず、餓えに苦しみ続け、結果、昏倒してしまったとのことだ。