韓国経済に「新興国リスク」が急浮上=韓国メディア | ニコニコニュース

サーチナ

 韓国メディアのニュースウェイは24日、韓国経済の新たな危機として、「新興国リスク」を挙げ、徐々に可視化されている中国の景気鈍化と年内の米国における金利引き上げを目前に、「新興国リスク」が急速に浮上し、韓国経済に新たな暗雲が立ち始めていると報じた。

 国際金融市場によれば24日、現在、新興国通貨が下落し続けているとし「異常事態」が起きていると伝えた。

 続けて記事は、このような状況は韓国経済にとってはリスクが高いとし、まずは新興国の需要不振による輸出減少で、中国の景気鈍化と米国の金利引き上げが重なりつつある現段階では、韓国経済にとっては大きな問題となりえるうえ、新興国の輸出不振は、韓国の輸出にも直結していると伝えた。

 また記事は、なぜ新興国の輸出不振が、韓国の輸出にも直結しているのかといえば、現在、韓国の新興国への輸出が全体の半分を超えているからであるとしたほか、米国が年内に金利を引き上げた場合、「韓国の輸出に対する悪材料に資金流出も加わるからである」と報じた。

 この資金流出に対し、記事は、新興国の資金繰りが悪くなれば、デフォルト危機を招く可能性が高く、自然と信用格付けが低くなるとし、信用格付けが低くなれば、当然投資も減少するうえ、輸出を含む経済が悪化していくという悪循環になるからであると報じた。

 すなわち、これは、「新興国とG2(米国・中国)の間で、輸出での成長を主導してきた韓国の立場が、徐々になくなってきていると言えるであろう」と伝えた。

 この状況に対し、ある専門家は「新興国の需要不振といくつかの新興国のデフォルト危機により、韓国のリスクが高まった」とし「家計負債と企業の業績不振などの金融リスクに対応するための構造調整の努力を持続的にしていかなければならない」と述べたと報じた。(編集担当:木村友乃)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)