たしかにサポート切れちゃったし、でも使い続けたいし…ってそういう理由?
中国で一番シェアの高いOSはやはりWindowsです。が、セキュリティが気になる中国政府は国産OSを普及させたいとのことで、中国企業が作ったOS「NeoKylin」(ネオ麒麟)を推奨しています。そのNeoKylin、Windows XPにそっくりなんです。ハンズオンしたQuartzによると、NeoKylinはすでに中国で販売されているデルの端末の40%以上で稼働しているそうです。
Quartzが使ったのはNeoKylin 6.0の最新「コミュニティバージョン」で、デル端末に搭載のバージョンとはちょっと違いますが、ベースは同じものだそうです。ともあれ、見た感じWindows XPへのオマージュというかパク…いえ何でもありません。Windows XPは中国内でもまだまだ高いシェアがあり、しかもQuartzのNikhil Sonnadさんが指摘するように、サポート期限が切れてもいます。つまり需要はあるけど供給されていないものを作ったってことでいいでしょうか。
このNeoKylin 6.0、Windows XPに激似なのは見た目だけじゃありません。ユーザーフォルダのラベリングシステム(マイコンピュータ、ゴミ箱、コントロールパネル)も同じだし、バンドルされたゲームにはマインスイーパのLinux版もあります。さらにはOfficeライクなソフトウェアも、Wordインスパイア系、Powerpointリメイク風、Excelトリビュート調とそろっています。
ただしWindowsと違う点もあり、まずNeoKylinはオープンソースのLinuxの派生型です。またブラウザとしてはInternet Explorerとかそのコピーではなく、まっとうなFirefoxが付いてきます。
NeoKylinは独創性という尺度で見ると低評価になってしまいそうです。が、中国国民の多くが使いたいものを再現したという意味ではグッドジョブなのかも…?
image by Timothy Tsui / CC BY-SA 2.0
source: Quartz
Leah Becerra-Gizmodo US[原文]
(miho)