米マイクロソフトが同社ロシア法人の公式Webサイト上で、 “段ボール素材製VRヘッドセット” 「Microsoft VR Kit」の存在を明らかにしました。
VR Kitの存在は、マイクロソフトのロシア法人がモスクワでの開催を告知している10月17日のハッカソンの内容からが明らかにされたもの。
このハッカソンは、「VR(ヴァーチャルリアリティ)」分野に携わる開発者を主な対象に据えており、イベントではこのVR Kitを活用したサービスやプログラムの開発が競われることになるものと予想されます。
現時点では、このVR Kitがハッカソンのためだけに開発されたものなのか、はたまた一般消費者への販売も計画されているのかといった点については不明ではあるものの、同じ段ボール素材製VRヘッドセットの先駆け的な存在とも言える米グーグルの「Google Cardboard」が、一般消費者も入手可能な事実を踏まえると、VR Kitもいずれ販売が開始されることになるのかもしれません。
「Google Cardboard」
既にマイクロソフトのVR分野における主力製品としては「Microsoft HoloLens」の存在が知られていますが(過去記事)、HoloLensはどちらかと言えば一般消費者よりもエンタープライズやプロフェッショナル分野のユーザーを対象にしている上に、「AR(オーグメンテッドリアリティ)」の要素も強い製品と言えます。
もしかすると、マイクロソフトはHoloLensとは別に一般消費者向けの純粋なVRヘッドセットの提供も計画しており、VR Kitはその製品への布石のような存在なのかもしれません。現時点では何も確定的な情報は得られていませんが、10月6日のプレスイベントにおいて何らかの情報が明らかにされることに期待したいところです。
[Microsoft Techdays via Neowin]