水もあるし、さ、火星いこ!
有名設計事務所Foster + Partnersが、3Dプリンターで作れる火星の住居デザインを公開しました。これは、America MakesとNASAが共同で主催する「3D Printed Habitat Challenge」の最終選考に残ったデザイン。一応、建物は火星にある材料、土と岩から作ることができるということになっています。
Foster + Partnersのプランは以下。まず、セミオートのロボットを先に火星に送り込み、深さ1.5メートルほどの穴を掘らせます。次に膨らませて使うタイプのモジュールを送り設置。
モジュールが設置されると、今度は小型ロボットを送り、火星の土や岩を使ってモジュールの上から塗固めていきます。同時に溶接担当ロボットが、火星の土などの脆い材料にマイクロ波をあてて固めます。冒頭で、3Dプリンターで制作と言いましたが、このロボットたちが火星の材料でレイヤーのようにモジュールを覆っていく過程が、ある意味巨大な3Dプリンターのようなものということなのです。
Foster + Partners曰く、完成すれば熱や外気温にも耐えうる家になるとのこと。
93平方メートルの建物内部は、個室やリビングあり。内部の素材には柔らかいものを使います。
ちなみに、Foster + Partnersが地球外の住居に興味を示したのは今回が初めてではありません。昨年は、欧州宇宙機関と組んで月面基地の設計プランを公開しています。
火星で暮らす日がくるのかどうか、それはまだ誰にもわかりません。ただ、その日を夢見てイメージを持ち続けることが、きっと実現への1番の近道なんですよね。
source: Foster + Partners via Dezeen
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(そうこ)