世界のジェンダー平等と女性のエンパワーメントを支援する国連機関「国連ウィメン」の親善大使に就任した人気女優エマ・ワトソンが、The Guardianとのインタビューでハリウッドのエンタメ業界に性差別が蔓延っていると苦言を呈した。
自身も性差別を体験したと語るエマ。これまで出演した映画のうち、「17作品は男性監督で女性監督だったのは2作品しかなかった」とコメント。しかし、男性陣と平等に扱われることを常に意識し、対等に扱われることを要求してきたので、自分はまだラッキーだったという。
それでも仕事場で何かが悪い方向に進むと、女性陣に対する「サポート網は見事と言えない」そうだ。「トップにいる男性陣は女性達が直面する問題に自分を関連づけることがあまりできないみたい。そのために私達女性は真剣に受け止めて貰えない」とエマ。「でも女性も同じように女性を差別するという点で同罪だわ」と、同性にも厳しい意見だ。
エマは自身が出会った最高のフェミニストには、映画『ウォールフラワー』の監督スティーヴン・チョボスキーのような男性もいることを強調し、「女性が他の女性をひどく差別することだってあるのよ」と、性差別が女性同士の問題でもあることを訴えている。
「国連ウィメン」の親善大使になったことで性差別の問題をより意識するようになったというエマ。男女両方で取り組む必要性を強調したかったようだ。