ニールセンは9月29日、スマートフォン視聴率情報「Nielsen Mobile NetView(ニールセン・モバイル・ネットビュー)」、PC版インターネット視聴率情報「Nielsen NetView(ニールセン・ネットビュー)」のデータをもとに、「動画サービス」の利用状況に関する最新動向を発表した。
ニールセンが独自に分類する「ビデオと映画」カテゴリでは、日本とアメリカのPCおよびスマートフォンからの利用状況を比較。各デバイスからの利用率を見ると、日本とアメリカともに、PCは約55%、スマートフォンでは約80%と、デバイスごとで大きな差はなかった。
1人当たりの利用時間では、PCにおいてアメリカが日本よりも1時間程度長かったが、スマートフォンでは大きな差はなかった。
次に、利用者数のランキングを見ると、日米ともにPCとスマートフォンのいずれも「YouTube」が1位となり、2位と比較して2倍以上の差があることがわかった。1人当たりの利用時間の上位サービスでも「YouTube」の利用時間が長いが、日本のPCでは「ニコニコ動画」が1位となり、アメリカではPC、スマートフォンともに定額制のストリーミング動画視聴サービス(Subscription based Video On Demand:SVOD)である「Netflix」や「Hulu」の視聴が根付いているという特徴が見られた。
スマートフォンアプリからの「YouTube」の時間帯別の利用時間シェアは、全体的に朝から夜に向かい利用時間割合が伸びており、一番のピークは日本が21時台、アメリカが20時台となった。帰宅後、いわゆるゴールデンタイムにスマートフォンで「YouTube」を見ている人が多いことが予想される。日本では朝7-9時に山ができており、朝の通勤通学の時間帯によく使われていることが特徴のようだ。
アメリカにおける「Netflix」と「YouTube」のスマートフォンのアプリからの1日の時間帯別の利用時間シェアは、「Netflix」は午前8時から13時までにピークがいくつかあり、22時に最も高いピークを迎えている。「YouTube」のピークは20時であり、「Netflix」と「YouTube」では利用する時間帯のピークが異なっていることがわかった。