中国メディアの頭条新聞は25日、韓国にはサムスン電子があり、日本にはパナソニックがあるとし、日韓両国には自国を代表するグローバル企業が存在すると伝え、中国企業も模倣から事業をスタートしたが、今では世界に通用する企業が生まれつつあると論じた。
記事はまずサムスンについて、「中国人の誰もが知っている企業」であると伝えたうえで、世界中で事業を展開するサムスンは1938年に食品などを販売する企業として誕生したことを紹介。続けて、1969年にサムスン電子工業が設立され、飛躍的な発展を遂げたと伝え、韓国では「サムスン帝国」と称されるほど幅広い事業を展開するまでに成長したと紹介した。
また、日本には「経営の神様」と称される松下幸之助氏が創業したパナソニックがあると伝え、同社は1918年にアタッチメントプラグの製造からスタートし、現在の規模まで成長したと紹介。さらに、日本を代表する企業となったパナソニックも、韓国のサムスンも「両者ともに創業は中国建国よりも前だ」と指摘し、特にパナソニックは2018年で創業100年を迎えることになる歴史ある企業だと伝えた。
続けて、韓国にはサムスンがあり、日本にはパナソニックがあると指摘しつつ、「中国には一体どのような企業があるのか」と疑問を投げかけ、中国企業の多くは改革開放後の1980年代にようやく誕生した企業であり、「当初は模倣から事業をスタートしたのが現実」と指摘した。
一方で、中国には聯想集団(レノボ)や(ファーウェイ)といった企業が実力をつけていることを指摘し、特にファーウェイは通信機器メーカーとして世界の通信インフラを支えていることを伝えた。また、20数年前にはエアコンの年間生産台数が2万台未満だった中国メーカーの「格力」は今や世界一のエアコンメーカーにのし上がったと指摘した。
さらに記事は、韓国人がサムスンを誇りに思い、日本人がパナソニックを誇りに思うのと同様に、中国からも激動の時代を生き抜いた企業が存在すると指摘し、中国にはすでにレノボやファーウェイ、格力といった誇りとすべき企業が誕生していると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)