米国防総省が遺伝子工学に投資、一体何をやろうとしているのでしょう

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DNAですからね、ヒトの根幹部分ですからね。

アメリカの国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency)、通称DARPAは、最先端テクノロジーを駆使し、軍での利用をあれこれ試す米国政府の研究所です。四つ足ロボットでお馴染みですね。このDARPAが注目する最新分野は、なんと遺伝子工学

ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学が共同設立した生物医学研究機関Foundryが始めたプロジェクトに、大量の遺伝子を使い巨大な遺伝システムを作り上げるというものがあります。プロジェクトが始動した2年前に、DARPAは700万ドルを投資していました。今回、研究の成果があがり理論が証明されたとして、DARPAは追加投資を決定。その学、なんと3200万ドルです。

Foundryが何をやろうとしているのか、ゴールはどういった形なのか、ハッキリしたことはまだ公にはされていません。もしかして、遺伝子レベルで強化された軍人じゃないだろうね、なんて考えも頭をよぎりますが、研究のメイン目的は農業や医療の分野だろうといわれています。例えば、バクテリアの持つ空気中の窒素をアンモニアへと変化させるゲノムを操作することで、ハチなどの受精媒介物の必要性を減らす…とか。

なかなか興味深い研究なのです。ただ、どっかで間違えてアメコミのようなことが起きないといいのですが。軍に改造されたスーパーヒーローな、ね。


source: Broad Institute

Chris Mills - Gizmodo US[原文
(そうこ)