アイドルグループ・PIPのプロデューサーを務める社会学者の濱野智史氏が、ニコニコ生放送で配信されていたイベントで「アイドルってクソだなってわかった」などと発言し、話題となっている。
著書に『前田敦子はキリストを超えた 宗教としてのAKB48』や『AKB48白熱論争』(小林よしのり他2人との共著)などがある濱野氏。AKB48ファンになったことをきっかけに、アイドルの世界にハマり、2014年からはアイドルグループ・PIP(Platonics Idol Platform)のプロデューサーとして立ち上げから運営に関わってきた。
しかし、2014年6月15日のお披露目は22人いたPIPのメンバーも、2015年9月の時点での公式アーティスト写真は8人(個人写真が掲載されているのは11人)。1年3カ月のうちに多くのメンバーがグループを去っており、必ずしも運営がうまくいっていないことは容易に想像できる状態だ。
その濱野氏が9月27日に行われた、地下アイドル・姫乃たまの著書出版記念イベント「姫乃たま『潜行 ~地下アイドルの人に言えない生活』出版記念トーク&ライブショー」にゲストとして出演。そこで、PIPのプロデューサーを1年3カ月ほど経験した感想として、
「自分で作ってみてわかったんですけど、年頃の女性を集団でまとめると、まあろくなことがない」
などと発言したのだ。
同イベントはニコニコ生放送でも生配信されていたこともあり、ネット上で拡散。アイドルそのものを否定するかのようなこの発言に、ツイッターでは、
「はまのん(註:濱野氏のこと)は運営としての資質がゼロだった」
と、かなり厳しい批判が寄せられている。
ちなみに、濱野氏を知る思想家の東浩紀氏は、ツイッターで、
「濱野くん『アイドルは糞』発言については、まあ正直なやつだなとは思う。しかし同時に、ひとから見捨てられる怖さを知らないんだろうなあとも思う。この数年の活動がこのような結末を迎えたことで、業界含め多くの人々が彼から離れていくだろうから、そこできっといろいろ考えることでしょう」
と言及。こちらも少々厳しい見方のようだ。
そんななかPIPは10月21日にシングル「僕を信じて」でメジャーデビューする。プロデューサーのまさかの発言で妙な形で話題となってしまった彼女たち。たしかに知名度はアップしたかもしれないが、果たしてメンバーやファンはこの状況をどう考えているのだろうか…。
※当記事は2015年09月30日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。