米グーグルは29日(現地時間)、新型「Google Chromecast」と「Chromecast Audio」を正式に発表しました。
2013年夏頃に初めて発表されて以来、ドングル型デジタルメディアレシーバーとして人気を獲得してきたChromecastでしたが、本日およそ2年ぶりのモデルチェンジを果たし新型モデルが発表されました。
また、スピーカーやオーディオシステムに直接接続することで、スピーカー上で音楽のストリーミング再生を可能にする新型デバイスChromecast Audioも、同時に発表されました。
新型Chromecast
USBメモリのような小型スティック型だった初代モデルから、「Nexus Player」のように真円形デザインへと変更された点が外見における最も特徴的な変化と言えますが、カラーバリエーションにもブラック、コーラル、レモネードの計3色が新たに用意されています。
また、内蔵アンテナも改良され「デュアルバンドWi-Fi通信」にも対応したほか、内蔵される3つのアンテナの中から「最もその時点で通信状態の良いアンテナ」を自動的に選別・利用することが可能となり、従来モデルよりも高い通信性能を実現したとされています。
新型「Chromecast」の背面部。ケーブルの先端部には「HDMI端子」を搭載
YouTubeなどの動画共有サービスを始めとし、NetflixやHuluなどの動画配信サービスなどからストリーミング再生した映像を、Chromecastを接続したテレビ上で楽しむことが可能なほか、「Fast Play」と呼ばれる再生動画のシームレスな切り替えを実現する新機能も実装されているとのことです。
なお、映像のストリーミング再生について言えば、フルHD(1920×1080)解像度までの対応となっており、残念ながら4K(3840×2160)解像度の映像をこのChromecastを通じて再生することはできません。
Chomecast Audio
Chromecast Audioは、映像再生にも対応していたChromecastとは異なり、音楽ストリーミング再生に特化したデバイス。電源プラグをコンセントに差して常時電力を供給しておく必要がありますが、3.5mmジャックやRCA端子、光デジタル端子を介してスピーカーなどに接続することで、スピーカー上で音楽配信サービスなどからストリーミング再生した楽曲を直接楽しむことができます。
専用アプリを用いることで「Android OS」を搭載したスマートフォンから端末の各種操作が可能で、近日中には「iOS」デバイスに対しても専用アプリが提供される予定であるほか、デスクトップないしノートPC上で動作する「Google Chrome」ブラウザを通じても、Chromecast Audioの各種操作が可能になるとのことです。
なお、既に米国などの17ヶ国市場においてChromecastとChromecast Audioともに35ドル(約4200円)にて販売が開始されていますが、国内のGoogleストアにおいては両モデルともにその姿を確認できず、発売時期については未定となっています。
国内市場における初代モデルの発売が、米国市場での発売からおよそ10ヶ月後になったことを踏まえると、国内で正規販売が開始されるのはまだしばらく先のことになるのかもしれません。
[Google[1]、[2] via Phone Arena[1]、[2]]