「ブラック企業」の特徴として「辞めたくても辞めさせてもらえない」というものがある。会社に退職届を出せば一方的に辞めることができるが、あの手この手で妨げてくるのだ。
そうした中、9月30日、ツイッターに「今日退職届出しに会社行ったら1時間半拘束された挙句破かれたw」という投稿が寄せられた。しかも会社側から「失った信頼は取り戻すのは難しいから今日から心を入れ替えて働け」と言われたといい、あまりにブラックな対応に「本気でしねwww 封筒代返せカスwww」と憤っている。
「中小企業で人柱になってる人達を救ってくれ」と叫びこの人は以前から会社に対する不満をツイッターに投稿しており、26日にはついに「会社やっめまーす」と決意を表明していた。同日にはアクションを起こしたようで、
「すげえ上司あせってるwww」
と投稿。フォロワーから「お疲れ様でした」などとねぎらいの言葉が寄せられていた。また、退職届を破られたと知ったフォロワーから「バックれ(無断欠勤し)たら家まで来そう」とリプライされると、
「一回もう来てるし実家の両親にも迷惑掛けそうだからもうホント辛い」
と応じており、すでに自宅を訪問される事態を経験していると見られる。投稿者は上手に書けた退職届の最後の一枚を破られたことを「一番ショックだった」と明かしつつ、こんな叫びを残している。
「内容証明郵便で郵送してしまえ」とアドバイス「誰か日本の中小企業で人柱になってる人達を救ってくれ」
その1時間後には「悲劇のヒロインぶるな!って言われてワロタ」という投稿もあり、退職届を出したことで逆に会社から厳しく責められている様子がうかがえる。
「封筒代返せ」の投稿は30日の午後5時半時点で4000リツイートを超え、多くの人から同情の声が寄せられている。
「これ犯罪やろ」「日本は酷い会社がいっぱいです」
「労基に垂れ込みましょう。この会社、許しちゃだめですよ」
退職届は会社の意思で受理しないとすることができないので、「内容証明郵便で郵送してしまえば郵便局に証拠が残るからそうそう破かれないし、破かれても郵便局に証拠あるしでわんちゃん」とアドバイスする人もいた。
Q&Aサイトには「私も破られた」という相談もネット上のQ&Aサイトを見ると、退職届をその場で破られてしまう経験をした人の相談が少なからずあった。2012年にヤフー!知恵袋に投稿された「退職届を上司に渡したら、即座に破られてしまいました」という相談は、こう続けている。
「引き留めてくださる気持ちも考慮して、もう少し頑張ってみようと思い、 次の職場に当てがあるわけでもないので勤めることにしました」
これには「私も上司にその場で破られ捨てられたことがあります」という回答者から「今のままでは都合の良い人になりかねません」「円満退職に越したことはありませんがご自分のことを考え行動をしましょう」というアドバイスが寄せられている。
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