刑務所の刑務官が着用する制服の生産管理状況について会計検査院が調べたところ、法務省が国費で調達した生地(約1万メートル)など約3千着分が、使われる見込みのない余剰在庫となっていたことが1日、関係者への取材で分かった。検査院は、法務省が在庫確認をしていなかったことなどが原因として改善を求める方針。

 法務省によると、刑務官の制服は、麓刑務所(佐賀県鳥栖市)など全国七つの刑務所・少年刑務所で受刑者が刑務作業の一環として生産。法務省が刑務官の定員数などに基づき毎年の生産着数を決め、素材となる生地やボタンなどをまとめて調達している。

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