中国・秋の連休・・・「非文明的」行為の数々、まずは「国内篇」 | ニコニコニュース

サーチナ

 中国では1日の国慶節(建国記念日)にともなう、7日までの「秋の大型連休」が始まった。9月28日と9月29日の平日を有給休暇などにして、その前の9月26日(土)からの週末につなげれば、12日間の休日が楽しめる。中国メディアは各地における行楽客の「非文明的行為」を次々に紹介しはじめた。10月2日現在、国内の観光地についての報道が多い。

 大手ポータルサイトは、「乗り越え禁止」とイラスト入りの注意書きがある柵を乗り越える若者の写真を報道した。ミニスカートの女性も「意に介さず」だ。同行の男性に手伝ってもらい、「それっ」とばかりに乗り越えた。

 金羊網は、「文化財を大切に。登ることは禁止」と書かれている屋外の彫像に子をまたがせて写真撮影する親や、立ち入り禁止の場所に進入した人が警察官に追い立てられる様子、立木にのぼる人などを紹介した。

 騰訊網は、高速列車車内で撮影されたと見られる、前の座席の背もたれ部分に足を投げ出す人や、ポイ捨てされたゴミが一面に散乱する観光スポットを紹介した。

 福建省のメディア「東快網」によると、同省福州市の高速道路では1日、自家用車が殺到したことで大規模な渋滞が発生した。自動車が側面をこするなどの接触事故が同市内だけで20件発生したが、多くは「緊急車両の通行」などのために一般車は乗り入れが禁止されている路肩部分を無理に通行しようとしたことが原因だったという。

 浙江在線によると、甬台高速道路で発生したトラック2台による追突事故では、路肩まで自動車が「びっしりつまっていた」ために救急車の到着が遅れた。同事故では1人が死亡した。救急隊員は「到着が早ければ助かったと思う」と述べて、残念がったという。

 中国では10年以上前から、「観光客の民度問題」が注目を集めている。メディアは連休などのたびに「不文明行為(非文明的行為)」の写真や動画を配信し、人々に注意と反省を求めている。しかし、それほどの効果が出ているとは思えないのが現状だ。

 今年(2015年)の国慶節連休絡みで報じられているのは、まずは国内における「不文明行為」だ。これから取材が進めば、海外における「行為」の報道が増えると考えられる。(編集担当:如月隼人)(写真は新浪網の関連記事掲載頁キャプチャー)