ドイツのメルケル首相
共同通信社

 【ロンドン共同】「ノーベル平和賞ウオッチャー」として知られる国際平和研究所(オスロ)のハルプビケン所長は1日、今年の平和賞予想を見直し、最有力候補として欧州に押し寄せた難民の危機に人道的に対処したドイツのメルケル首相を推した。日本の護憲派市民団体「九条の会」については、2月の当初予想と同じ4位の候補に置いた。

 所長は難民問題で多くの国が責任を逃れようとする中、メルケル氏が真の指導力を発揮したと評価した。

 日本については、安倍政権による憲法9条の解釈変更に加え9月に成立した安全保障関連法が武力紛争の前兆になりかねないとの懸念が周辺地域で生じていると指摘。