韓国LGは1日(現地時間)、サブディスプレイを搭載した新型スマートフォン「LG V10」を正式に発表しました。
今回発表されたV10は、LGの製品ラインナップにおける新シリーズとなる「V」シリーズの第1弾モデルとなります。メインディスプレイの直上に2.1インチのサブディスプレイを搭載している点がその最大の特徴です。
以下は、V10の主なスペックと特徴。
OS | Android 5.1.1 Lollipop | |
ディスプレイ | メイン | 5.7インチ WQHD(2560×1440)ディスプレイ(513ppi) |
サブ | 2.1インチ 1040×160 ディスプレイ(513ppi) | |
SoC | Qualcomm 64-bit ヘキサコア Snapdragon 808 | |
GPU | Adreno 418 | |
RAM | 4GB LPDDR3メモリ | |
ストレージ | 64GB | |
メインカメラ | 1600万画素(第2世代OIS・LEDフラッシュ) | |
フロントカメラ | 500万画素 × 2 | |
バッテリー | 3000mAh(※着脱可能) | |
ネットワーク | 2G / 3G 4G LTE-A(Cat.6) | |
ワイヤレス | Wi-Fi Bluetooth 4.1 NFC | |
その他 | microSDカードスロット(最大2TB) USB 2.0ポート | |
カラーバリエーション | スペースブラック ルクスホワイト モダンベージュ オーシャンブルー オパールブルー | |
本体部の厚み | 8.6mm | |
本体重量 | 192g |
サブディスプレイは、メインディスプレイがオフ状態の場合には、日付や時刻、天候情報にバッテリー残量などの各種情報をバッテリーライフに影響を及ぼさないように表示するために使用され、オン状態においては、作業を中断・邪魔することなく各種通知を確認することができるものです。
さらにV10と他のライバル端末とを大きく隔てる特徴となるのが、正面部に搭載された2基の500万画素フロントカメラの存在です。新たに2つのカメラで撮影された異なる画像を1枚の画像に合成する技術が実装され、自撮りを行う際に、画角120度という広角撮影を手軽に楽しめるようになりました。
バッテリー消費を抑えつつ、多彩な情報表示を可能にするサブディスプレイ
またLGによると、「Multi-View Recording」と呼ばれる機能により、V10は搭載される3つのカメラを用いて同時に3つのアングルから動画を撮影することが可能となり、ユーザーはその3つの映像の中から最終的に保存するものを選択できるほか、「Quick Video Editor」と呼ばれる動画編集機能も実装されているとのことです。
そのほか今回、V10にはスマートフォンとしては世界初となる「動画撮影におけるマニュアルモード」が導入されていることも明らかにされており、ユーザーは静止画撮影のみならず動画撮影時においても、フレームレートやシャッタースピード、ホワイトバランスとISOに加え、動画解像度や画面アスペクト比などの細かなパラメータを調整することが可能となりました。
本格的な「マニュアル動画撮影」を実現
さらに、ステンレス鉄製となるV10の筐体は「MIL-STD-810G Transit Drop Compliant」という米国軍用グレードに準拠しており、非常に高い耐久性を実現している上に、「Dura Skin」と呼ばれる特殊な素材を採用した背面部は、優れた耐傷性能とグリップ感を両立させていることも、今回LGは強調しています。
なお、V10はLGのお膝元となる韓国市場では今月より販売が開始され、その後は米国やアジア、中南米および中東地域の各国市場においても発売される予定。ただし現時点では、詳細な発売日や販売価格については明らかになっていません。
軍用グレードの耐久性を誇る筐体と、優れた耐傷性能を実現する「Dura Skin」(背面部)
アジア市場に日本が含まれているかは不明ですが、近年の国内市場におけるLG製品の立ち位置などを踏まえると、発売される可能性はあまり高くはなさそうに思われます。「isai」シリーズのようにLG V10の日本市場向けモデルが将来的に投入される可能性もあり得そうですが、いずれにせよあまり期待はしない方が良さそうです。