一瞬で1日の疲れを解放!専門家が教える「入浴呼吸法」がスゴイ | ニコニコニュース

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美レンジャー

「シャワーではなく湯船に浸かることが、体の疲れをとるのに大切」とは言いますが、ぐったり疲労した日やイヤなことが起きた日は、たとえ湯船に入ったとしても体から疲れが抜けないし、イヤなことが頭から離れないと感じませんか?

そんなときは入浴しながら、心身の疲れを吹き飛ばしてくれる“入浴呼吸法”を行うのがおすすめ。これまで20,000人以上のカウンセリング経験を持つ、心理学博士である響怜於奈先生が提唱する呼吸法を毎日湯船に浸かりながら行えば、緊張していた筋肉や心もほぐれていくのがわかるはずです。

なぜ呼吸だけで疲れがとれるの?

生きている間、誰もが無意識にし続けている呼吸ですが、「自律神経をコントロールできる唯一のものが呼吸」と響先生は指摘します。

自律神経には、体を活発にする交感神経と、体を休めてリラックスさせる副交感神経の2種類があり、この2つがアクセルとブレーキのような役割を果たしながら体を動かしています。

体が疲れていたり悩みごとがあるときは、体の筋肉が張りつめて交感神経が優位になっていますが、ここで呼吸を変えることによって副交感神経を優位にすることができ、不安も疲れも解消することができるというわけです。

「不安や緊張に縛られた生活から抜け出すためには、呼吸を変えて副交感神経を優位にすればよいのです」と響先生は語り、生活の中のさまざまなシーンで呼吸をゆっくり行うことを提唱しています。

入浴呼吸法のやり方

では、響先生おすすめの入浴呼吸法のやり方をご紹介しましょう。

(1)湯船の中に座って両足をのばします。

(2)まず最初にあくびをするように「ア~」と口から息を吐きながら、両腕を水面と並行になるように肩の高さまで持ち上げます。

(3)持ち上げた両腕を胸の前まで縮めながら(胸に手を当てる感じ)、3秒で鼻から息を吸います。

(4)10秒かけて口から息をゆっくり吐きだしながら、両腕を前に伸ばし、体をやや前傾姿勢にして背中を伸ばします。

(5)(3)~(4)を2回繰り返します。

響先生によると、あくびのように口から息を吐くことで「体の筋肉の緊張をほどいてもいいですよ」と脳がサインを出し、さらに背中を伸ばすことで硬くなった筋肉のコリがじわ~っと解きほぐされていくのだそう。また長く息を吐くことで副交感神経が優位になり、ただ湯に浸かるよりもずっとリラックスすることができるようになります。

お湯の温度は高すぎると逆に筋肉が収縮してしまうため、夏場は38度前後、冬場は40~40.5度前後が適温です。また、お湯の量が多すぎると水圧で呼吸がしづらくなりますので、湯船に座ったときに湯の高さが胸くらいになるのがちょうどよいそうです。

一日中パソコンに向かっていたり疲れがたまっていると猫背になりがち。猫背になると呼吸が浅くなって体の代謝機能が低下してしまうので、呼吸法を行いながら背中をゆっくり伸ばしてみてくださいね。

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【取材協力】

※ 響 怜於奈(ひびき れおな)・・・心理学博士、名誉生理学博士。専門は、ストレス脳、アンチエイジング美容・医学、心理学、健康科学。美容心理学のパイオニア的存在。女優モデル養成スクールでの美的演出を経て、京都祇園の芸舞妓、銀座ママ、モデル、女優、キャビンアテンダント、美容のプロたちの“綺麗コンサルティング”に従事。著書多数。

【参考】

響怜於奈(2015)『たった1分で心が軽くなる ポジティブ呼吸法』(小学館)