位置情報出会いアプリのHappnが1400万ドルを調達 | TechCrunch Japan

フランスの出会いアプリHappnはシリーズBラウンドでIdinvestらから1400万ドルを調達した。ラウンドには他にAlven CapitalDN CapitalRaine Ventures、およびFabrice Grinda、David Wolfson、Gil Penchinaらビジネスエンジェルが参加した。同社は以前シリーズAラウンドで800万ドル調達している。

おさらいしておくと、Happnは携帯電話の位置情報を使って相手候補を表示する。誰かとすれ違うたびに、その人のプロフィールがフィードのトップに追加される。あとは、いいね!をつけて相手とチャットを始めるだけだ。

これをTinderライクなアプリと呼ぶこともできるが、相手候補を見つけるしくみは異なる。Happnは、偶然の出会いや実生活での相互作用に基づいている。アプリで見る人全員が、一日のどこかの時点で自分の近くにいたことになる。

スクロールすればどんどん昔に戻れる。そして誰かがあなたの注意を引いたら、彼や彼女にいいね!ができる。もし相互に関心を持てば、Tinderと同じく、無料でチャットを始められる。しかしHappnでは、クレジットを購入すれば、マッチしていない人とでもチャットできる。

シンプルすぎるって? 現在Happnには、世界25の都市に600万人のユーザーがいる。会社の次のステップはアジア進出だ。そしてもちろん、会社は成長して新たな機能が追加されるはずだ。

私は昨年Happnを紹介した。前回の記事に書いたことはすべて今も真実だ。ただし、会社の数字は20万ユーザーから現在の600万へと爆発した。そこまで派手な成長速度は予測できなかった。

そしてこの会社の成功を理解するための鍵がそこにある。出会いアプリの生死は利用量で決まる。Happnのようなサービスに誰もサインアップしなければ、アプリで誰も見つけられない。Facebookや掲示板が出会いアプリやウェブサイトの広告で溢れているのはそのためだ。そして出会い系が資本集約的産業である理由でもある。Happnはそこをすべて理解しているので、今後多くの都市へと拡張して強固な独立系出会いIT会社になることを期待している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook