スムーズに動いてくれないスマートホームほどイライラするものはないかもしれません。
グーグル傘下のスマートホーム企業Nestは、10月1日に新しいP2P(サーバーを通さずにデバイス間で通信ができる)ソフトウェア「Nest Weave」を開発者向けに公開しました(とてもまぎらわしい話ですが、グーグルのIoT用OS「Brillo」の一般ユーザー向けの「Weave」とは別物です)。同社のブログによれば、2016年以降に利用できるそうです。
これの何がすごいかというと、デバイス間で直接通信ができるってこと。これまでのスマートホームは、家電から省電力で動くものまで何もかもを中央で制御するクラウドAPIに頼っていました。ですが、Nest Weaveを導入すれば、余計な中継地点を通らずに済むので、サクサク動くようになるんです。
Nest Weaveは、照明やバッテリー電源付きのドアロックなど、少ない電力で作動するものを直接つないでくれます。これらは瞬時に反応してくれないと特にストレスになりますもんね。また、セキュリティシステムに対応しているのも安心です。
Nestの製品には私たちの生活を便利で快適にしてくれるものが、たくさんあります。8月に米国で発売された高速無線ルーター「OnHub」もIoTへの対応を見越して作られたものですが、より使いやすい環境が整っていけば、スマートホームは一気に普及していくかもしれません。
source: Nest , Venture Beat
(高橋ミレイ)