本当だったら、切なすぎて泣けてくる…。
女性会員のほとんどがニセモノだった、なんて噂が立ってしまった不倫サイト「アシュレイ・マディソン」のニュースは記憶に新しいところですが、今度はドイツから、またも同じような話題が飛び込んできました。
今回内情が暴露されたのは、ヨーロバ全土で3600万人もの会員を誇るマッチングサービス「LOVOO」で、きっかけは個人情報の漏洩という、まるでどこかで聞いたような展開。
ドイツのテック系メディアc'tが、漏洩したとされるメールアドレスやソースコードを解析したところ、彼らが不正なプログラムを用いてニセモノの女性を創造し、操っていた強い証拠が発見されたとのことです。
純粋なオトコゴコロを弄び、多額のお金を巻き上げてきたこれらbotのことを、内部的には「荒稼ぎビッチ」なんて呼んでいたというのですから、もう泣くしかありません。
LOVOOは基本無料。しかしお金を払うと、自分のプロフィールや写真を「好き!」と言っている異性が見られるようになる、というなんとも絶妙なところをついた仕様です。botと疑わしき女性たち(その多くは最低限のプロフィールだったそうですが)は、誰彼構わず「好き!」をつけ、それを真に受けた悲しきサガたちは、ウハウハしながら喜んで課金していた、ということのようです。
また、同じく漏洩したと見られる社内メールの中には、はっきりと「好き!をつけるbot」「ビッチボット」などの記述があり、1カ月で約13万円以上使った顧客を「カモ」などと表現していたとのこと。
社員たちは、どれだけ優秀(=男性を騙せる)なbotを作れるかに傾注し、時には1日に100件以上の「好き!」をつけ、なんと自ら「ネカマ」として顧客とメールのやり取りをしていたという話もあるとか。計算によると、1,000の「好き!」が約1万円ほどに化けていた、とのことです。
これらの記事に対し、LOVOO側は当然全面否定。あまりにもくだらないとして、漏洩した情報の真偽も精査しないとしました。
真相は藪の中ですが、LOVOOは仮にもドイツでナンバーワン、ヨーロッパでも指折りのマッチングサービスです。そんなサービスが本当にこのような実態であったなら、もう何も信じられなくなりそうですよね…。
source: c't
Annalee Newitz - Gizmodo US[原文]
(渡邊徹則)