TweakTownは1日(現地時間)、米AMDが次世代GPUシリーズの開発において現在トラブルに見舞われている可能性を指摘しています。
TweakTownによると、AMDから2016年内にも登場する予定の次世代GPUファミリー「Arctic Islands」に搭載される予定の「HBM(High Bandwidth Memory)2」の製造に何らかのトラブルが発生しており、その生産歩留まりの低さ故に、次世代GPU製品においても引き続き「HBM1」が採用される可能性があるとのことです。
HBM1は次世代高速メモリとして開発された新世代のメモリ技術であり、既に先日発売されたAMDの最新フラッグシップGPUとなる「Fury」シリーズに採用されていますが(過去記事)、その後継モデルとなるHBM2においてはデータ転送速度およびメモリ容量の双方において大幅な進化を遂げることが判明しています。
メモリを「積層」することで高速化と大容量化を実現するHBM
なお、HBM1を世界で初めて実装した製品はFuryシリーズでしたが、HBM2を搭載する初めての製品は、米NVIDIAから2016年上半期中にも発表される予定の次世代GPUファミリー「Pascal」となる見通しです。
仮に今回の情報が事実だとするならば非常に残念ではありますが、幸いにも今回の情報は曖昧な部分が多く、その信憑性には疑問が残ります。いちAMDファンとしては、今回の情報が何かの間違いであることを祈るばかりです。