人気同名漫画を松重豊主演でドラマ化したシリーズ第5弾。松重演じる輸入雑貨商を営む井之頭五郎が仕事で訪れた街で、数々のグルメを堪能するグルメドキュメンタリー。第5弾となる今作に懸ける思いや、知られざる撮影秘話の他、役者として心掛けていることなど松重の素顔に迫る!
――今回でシリーズ第5弾ということですが、今どんなお気持ちですか?
今までやってきたことをやれるだけやろうという気持ちで、新たな挑戦とか、意気込みとかそういったことはないですね(笑)。ただ新しい料理とか仕掛けということは毎回あって、今回は海外にも行くということなので楽しみですね。
――すでに五郎というキャラクーは出来上がっていると思いますが、どのように役作りされていますか?
特に何もしなくてもスタッフと会った瞬間、五郎になるというか、スイッチが入るんですよ。スタッフがそういう雰囲気を作ってくれるので。あうんの呼吸というのかな。シーズン1からずっと一緒にやってきたスタッフが多くて、もう家族のような付き合いなので。
――毎回食べるシーンがあるドラマですが、撮影前に気を付けていることはありますか?
だいたい14時から15時くらいに食べるシーンを撮るんですけど、前日の夕食、(当日の)朝食、昼食も抜いて、スタッフが用意したヨーグルトだけを食べた空腹の状態で撮影しています。だから昼食を食べているスタッフを見て、「それおいしい?」って聞いたりして(笑)。(カメラ)テストでも食べないし、本番でしか食べないので。そこは胃袋を追い込んでいますよ!
――この役に限らず、役について調べてから撮影現場に行かれるんですか? それとも真っさらな状態で行かれるんですか?
下調べをしたり、参考になる本を読んだり、そういった準備は嫌いじゃないし、しますよ。でも現場に行ったら、一旦それは置いておいて、監督がどうしたいか、共演者がどうするか、そういったことを踏まえて演じています。リアクションって準備するものとは違って、現場で全て行われることだし、この現場なんか特にドキュメンタリーに近い掛け合いが面白いところなので。演技って決して一人ではできないもので、現場の雰囲気とか、いろんなことの積み重ねでできているものなので。
――演技をする上で日頃から何かされていることはありますか?
何かをするというよりは、いろんな感情やいろんな物をいかにニュートラルにできるかってことが一番大事だと思っています。ゼロの状態であれば、どんな役でもどんなせりふでも正直になれると思うので。
――松重さんご自身は、五郎のようにふらっとお店に入ることはありますか?
ロケで地方に行ったら行きますよ。迷って何往復もしてから、入りますけどね(笑)。でも最近はこのドラマを見てくださってる方が多くて、特に飲食店の方に多いのか、注文した料理以外にもお薦め料理を出してくださったりして、食べきれないくらい出てくることがあります。うれしいことなんですけど。
――撮影で行かれたお店にプライベートで行かれることはありますか?
放送前にスケジュールが合えば家族と一緒に行ったりします。ただ、放送後だと行けなくなってしまうので。うれしい悲鳴なんですけど。
――今回でシリーズ第5弾となった人気シリーズですが、周りの方の反響はいかがですか?
いろんな方から、「出たい」「出してよ」って声が多くて。ほんとにうれしいですね。
――最後に見どころをお聞かせください。
“一口目”は本当にうそのないリアルドキュメントですし、スタッフが全力で探してきているお店なので、ぜひ注目していただきたいです! よろしくお願いします!