Microsoftが3D物理演算の秀才企業HavokをIntelから買収–技術は他プラットホームにも提供か | TechCrunch Japan

Microsoftが今日(米国時間10/2)、Havok SoftwareをIntelから買収した、と発表した。Havokはアイルランドのゲーム技術企業で、Intelはここを2007年の9月に買収した。

買収の価額などは公表されていない。

Microsoftは短いブログ記事の中で、Havokは3D physicsのプロバイダとしてトップクラスである、と言っている。つまり今のMicrosoftは、ゲームや拡張現実(AR)も研究開発の対象だ。すでに製品化されているXboxやHololensも、今後ますます高度な技術的資源を必要とする。

MicrosoftはHavokのとくに何がほしいのか? VentureBeatの記事は、Havokの新製品について、“Havok FXは、PlayStation 4やXbox OneやPCのためのグラフィカルイフェクト技術だ”、と述べている。

4つのうち2つ(Xbox OneとPC)がMicrosoftの手中にある。ゲーム機だけでなく、次のプラットホーム戦争も生き抜くためには、VRでもARでも何でも、技術リソースの充実が欠かせない。

Havokには、経験豊富な人材がいる。同社のWebサイトによると、すでに15年間、この技術分野を手がけている。同社の技術は600あまりのゲームで利用されているが、その中にはHalo、The Elder Scrolls、Assassin’s Creed、Call of Duty、Uncharted、Dead Rising、Skylandersなどの人気作品も多い。

もちろん、高度なイフェクトが欲しいのはゲーム企業だけではない。同社の特殊効果技術は、X-Men First Class、World War Z、Harry Potter、James Bond、The Matrixなどのメジャーな商業映画でも使われている。実はすごい企業なんだ、とは言える。

Microsoftのマルチプラットホーム対応の姿勢(Windows家に閉じこもらない)が今後とも続くのなら、Microsoft製品だけでなく競合プラットホームも引き続きサポートするだろう。Havokの場合、それがどんな形になるのか、それが楽しみだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa