ポケモンの古代文字で書かれたひとことカード 平然と回答する大学生協が「人語を越えた」と話題に | ニコニコニュース

話題のひとことカード(提供:@CU_Good_Byeさん)
ねとらぼ

 大学生と担当者のユニークなやりとりが話題になる大学生協のアンケート「ひとことカード」。このたび「ポケットモンスター」の特殊文字「アンノーン文字」で書かれた要望に対し、担当者が日本語で平然と回答しているひとことカードがTwitterで「すごい」「やばい」と注目を集めています。生協ってアンノーン文字を習得していたのか……!

【ポケモンのアンノーン文字といえばこれ】

 アンノーン文字とは「ポケットモンスター金・銀」に初登場した古代文字。話題のひとことカードは慶応義塾大学・湘南藤沢キャンパス(SFC)にある生協購買部に掲載されたもので、利用者側からは「ひとこと」も氏名もすべてアンノーン文字で書かれており、ぱっと見どんな内容なのかさっぱりです。

 これに生協店舗は「いつも生協をご利用いただきありがとうございます。ポケモンパンのご要望ありがとうございます。夏休み中はお休みしていましたが、秋学期より入荷する予定ですのでぜひご利用ください」と日本語で、アンノーン文字に一切触れることなく回答。なんでこのキレキレの変化球にあっさり会話のキャッチボールが成立するんだよ、生協すげえ。

 ちなみにカードには誤字脱字もありますが、「ポケモンパンを店頭に置いてくださいお願いします。ぼくはライフイズテックのセト(※人名もしくは“生徒”の誤字)ですが、置いてくれれば、必ずKFC(※おそらくSFCの書き間違い)に合格して、入学します。」と書いてあるようです。

 果たして生協の担当者はアンノーン文字をさらりと解読する超越者だったのでしょうか。

「私もポケモンをやっていたので、カードを一目見てアンノーン文字だと分かりました」と電話越しに笑うのは、実際に解読した慶應義塾大学生協藤沢店の職員・河本さん。文字のモチーフがアルファベットだと知っていたので、形が似た文字に変換して内容を把握したそうです。

 カードの送り主は内容からして、夏休みに1週間だけ訪れていた中高生、しかもSFCの入学志望者のよう。つまり回答しても本人に読まれる可能性は低いのですが、生協ではすべてのカードに誠意をもって答えるのが基本的な方針で、「何よりポケモンパンを店頭に置けば必ず合格すると書いてあったので、激励の意味をこめて回答しました」とのこと。

 斬新なひとことカードの向こう側にあったまさかの熱い想い。いつか投稿者がSFCでポケモンパンをほお張りつつ、アンノーン文字でお礼を出す夢を描かずにいられません。