『ドラゴンボール』シリーズの最新TVアニメ『ドラゴンボール超』(フジテレビ系)。鳴り物入りで放送が始まったにも関わらず、9月27日放送の最新12話『宇宙が砕ける!? 破壊神VS超サイヤ人ゴッド』では、視聴率4.7%に転落してしまった。誰もが知る名作が、なぜここまで落ち込んでしまったのか。
劇場版2作がそれぞれ内容も興行収入も上々、さらに本作では原作者・鳥山明が、TVアニメシリーズで初めてストーリー原案に関わったことも話題になった。だが、放送開始直後からファンから非難が止まらず、第1話では7.9%を獲得した視聴率もその後は低迷し、ついに5%の大台を割りこむ結果となってしまった。
ネット上の意見を拾ってみると、「右手が左手」になってしまうような作画の乱れに加えて、スローすぎるドラマテンポに憤っている人が多いようだ。現在は2013年に公開された劇場版『ドラゴンボールZ 神と神』を、TVアニメ用に再構成したドラマが展開中なのだが、悟空とビルスが気をためるだけで1話を使ってしまうという、かつての『ドラゴンボールZ』のような引き伸ばしぶり。一度劇場版で公開された物語を、引き伸ばしまくるという荒技にファンはそっぽを向きつつあるようだ。
『ドラゴンボール超』は、13年に公開された劇場版『ドラゴンボールZ 神と神』と、今年4月の劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』を再構成したエピソード、そして完全新規エピソード「第6宇宙編」と展開される予定だが、今後登場予定の『ドラゴンボールZ 復活の「F」』をベースにしたドラマもこのままのスローテンポだと、いよいよファンの『ドラゴンボール』離れが加速してしまいそう。
日本アニメ・マンガ界の金字塔『ドラゴンボール』シリーズ。大切に描いてほしいものだが、ファンの思いは届くのか。逆襲に期待したい。