やっぱり出るんじゃなかった!? 『ミス・モノクローム』ゆるキャラグランプリで大惨敗中 | ニコニコニュース

『ミス・モノクローム -The Animation-』公式ページより。
おたぽる

 毎年恒例のイベント「ゆるキャラグランプリ」。地域・企業の活性化を目的に開催されており、今年で5年目になる日本最大のゆるキャライベントだ。年を重ねるごとに参加ゆるキャラ数が増えており、昨年は「ぐんまちゃん」の優勝で幕を閉じたが、今年は1727体による熱い戦いが繰り広げられている。9月23日に中間発表があったが、現状は「みきゃん」(愛媛県)「出世大名家康くん」(静岡県)「ふっかちゃん」(埼玉県)の三つ巴状態だ。

 ところで、この「ゆるキャラグランプリ」に、現在TVアニメ放送中の人気キャラクターも出場していることをご存じだろうか。そう、『ミス・モノクローム』(スターチャイルド)だ。TVアニメ自体は好調で、10月から3期の放送も決まっている。人気ゲーム『ガールフレンド(仮)』にも限定カードとして登場するなど知名度も高いキャラクターなのだが……。

 実は去年も出場しており、総合ランキング326位で終わってしまった。アニメも放送中の今、今年こそは! の思いむなしく、大惨敗中なのだ。10月2日現在、521位。『カードファイト!! ヴァンガード』のキャラクターである「ヴァンガ郎」(株式会社ブシロード)や足立区“元”公式キャラクター「アダチン」(株式会社スペースネコカンパニー)、それどころか、あの「民主くん」(民主党/記事参照)にも大差をつけられている。

 ミス・モノクロームも、公式HPやTwitterにて投票を呼びかけているのだが、効果は薄いようだ。アニメやキャラクターが好きでも、わざわざIDを登録し、「ゆるキャラグランプリ」の公式ページにアクセスして『ミス・モノクローム』を検索し、1日1回投票するという行為に「めんどくさい」と感じる人が多いのだろう。

 上位にいるゆるキャラのファンは「毎日朝一で投票しています。1日辺りの投票数が減ってくると、ゆるキャラのイラストや写真をツイートして自分のフォロワーに広めたり、ハッシュタグを使ってファンの仲間に投票を呼びかけるんです」というのだから、気合が違う。

 昨年の優勝者「ぐんまちゃん」に至っては、今夏13体(!)の着ぐるみがフル稼働していたという。着ぐるみの適正な利用方法や注意事項、可愛らしく見えるポーズなどをまとめた「ぐんまちゃんマニュアル」を県で作成し、徹底してブランドイメージを維持しているのだ。ほかにも、今年を最後のエントリーと位置づけている「ふっかちゃん」は、幼稚園や小学校を巡って存在をアピールし、投票を呼びかける名刺を配りまくっているのだ。ちなみに深谷市職員の名刺の裏にも、「ふっかちゃんに投票をお願いします!」と入っている。

「ゆるキャラグランプリ」にアニメのキャラクターがわざわざ、なぜエントリーするのか。話題づくりの一環なのだろうが、ここまで惨敗していると、話題に出すことすらためらわれてしまうレベル。とりあえず、ゆるキャラブームにあやかって出場しとくか、と思っているのなら、考えが甘いだろう。どうせやるのなら、もう少しやる気を出してほしいものだ。