「キャプテン」って読みがち。
みなさん、El Capitanインストールしました? 新しいものにはつきものの賛否両論があるようですが、とりあえず今回は、デザイン面で評価できる4つの点についてあげてみたいと思います。
OSが無料になったり、フラットデザインになったり、Mountain LionからMavericks、そしてYosemiteという流れはとても劇的なものでした。それに比べれば、名前も示す通り(Yosemiteはカリフォルニアにある公園、El Capitanはその公園の中にある岩の名前)今回はそれほど大きな変更があったとは言えません。デザインに関して言えば、むしろかゆいところに手が届いた、いいバージョンアップだったと言えるのではないでしょうか。
一番素晴らしい、しかしおそらく
一番気づかれにくいであろう変化が
フォントです。
Appleは去年、OS XのシステムフォントをLucida GrandeからHelvetica Neueに変更しました。しかしこれは、はっきり言って改悪であったと言っていいでしょう。今回のEl Capitanから、フォントはSan Franciscoに変更されました。
以下は以前までのメニュー。違いは微妙ですが。
このSan Francisco、実はiOS9から採用されており、Apple Watchでも使われているのです。我々が普段見慣れている、iPhoneやiPadと同じになったんですよ。
正直、最初にこれを見つけた時はバグだろうと思いました。だって、
カーソルが突然大きくなったんですもの。
しかしちゃんとした機能だったんです。みなさん経験ありません? ちょっと席を外してる間にカーソルがどこいったかわかんなくなっちゃって、慌ててマウスを振ること。El Capitanの開発者にもあったんですね、同じことが。おかげでマウスを振ると、カーソルが10倍の大きさになるんですよ。これで、ちょっと老眼はいってきちゃった昔ながらのマカーも安心ですね。
El Capitanは、iOSから多くの
ジェスチャーを輸入したようです。中でも、もっとも頻度が高い機能のひとつ「
メール」を使う際に役立つ、便利なジェスチャーが入りましたよ。
iPhoneでメールを見ている時、いらないメールはスワイプして消しますよね。El Capitanではその機能を導入しました。Magic Mouseやトラックパッドで左にスワイプすると、メールを削除できます。さらに右にスワイプすれば、既読にできちゃいますよ。
Macが固まったとき、重いページをクリックしちゃった時にクルクル回るお馴染みのアイツ。そう、あの
レインボーカーソルが新しくなりましたよ。この記事も、実はそれが言いたかっただけと言っても過言ではありません。
現在のAppleと言えばなんですか。フラットデザインでしょう。しかしレインボーカーソルだけは、ジョニー・アイブも忘れていたんでしょうか。フラットになってませんでした。今回ようやく誰かが気づいたのか、ほら、こんな風になりましたよ。
いかがでしたか。これでちょっとでもEl Capitanに興味を持っていただければ幸いです。新しもの好きの方はトライしてみてはいかがです? 無料ですし。
Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文]
(渡邊徹則)