近年、中国国内では日本の特定の製品が急にブームとなる事例が続いている。これまでには温水洗浄便座や電気炊飯器、日本産のコメなどがブームとなったほか、最近では一部でランドセルやオカモト株式会社のコンドームが注目を集めている。
中国メディアの学習時報は1日、中国国内で日本製品が相次いでブームとなる背後には、決まったパターンがあると主張し、日本側で何者かがブームを作り出そうとしているとの見方を示し、高額な日本製品を中国人旅行客の間で流行させることで売り切れを続出させることで、中国人は「日本製品は質が高い」と刷り込まれてしまうと主張した。
さらに、中国人旅行客が日本で温水洗浄便座や電気炊飯器を爆買いしているかどうかすら「本当の話か分からない」と主張しつつ、少なくとも中国国内のあらゆるメディアが煽り立てることで、実際に多くの中国人旅行客が「ブーム」に追随したはずと論じた。
また学習時報は、「日本の製品がこれだけ連続してブームが起きるのはおかしいのではないか」と疑問を投げかけ、どこかの企業か団体、機構などがブームを起こすために何か仕掛けているのではないかと疑いの目を向けた。
学習時報が主張するとおり、確かに近年は中国で特定の日本製品が急にブームとなった事例は多い。だが、その背景には中国製品を信頼していない中国人消費者の存在があるのではないか。
中国人消費者にとって、中国製品は今なお低品質の代名詞である一方で、豊かになった中国人消費者は自らの生活の質の向上を求め始めており、生活の質を向上させるうえで中国製品では「役不足」であるため、日本製品を求めているのだとは考えられないだろうか。(編集担当:村山健二)(写真はイメージ。サーチナ編集部撮影)