ブンデスリーガ第8節が4日に行われ、バイエルンと日本代表MF香川真司の所属するドルトムントが対戦した。香川はトップ下で、開幕から8試合連続の先発出場となった。
5勝2分けで2位につけるドルトムント。今節は、敵地アリアンツ・アレーナに乗り込み、開幕7連勝で首位に立つバイエルンとの直接対決となった。
注目は両チームのストライカー対決。ドルトムントは、ガボン代表FWオーバメヤンがブンデス史上初の開幕7試合連続ゴール中で、通算9ゴールを挙げている。対してバイエルンは、ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキが、ここ2試合のリーグ戦で合計7得点を記録。今シーズン通算10ゴールで得点ランキングトップに立っている。
試合が動いたのは26分、バイエルンが貴重な先制を獲得する。最終ラインのジェローム・ボアテングがロングパスを供給。反応したトーマス・ミュラーが抜けだすと、飛び出したGKロマン・ビュルキをワンタッチでかわし、エリア内中央で無人のゴールに流し込んだ。さらに35分、ヘンリク・ムヒタリアンが自陣エリア内でチアゴ・アルカンタラにファールを犯し、バイエルンにPKを献上。キッカーを務めたミュラーが、ビュルキの逆を突き、ゴール右隅に沈めた。ミュラーのこの日2得点目でバイエルンがリードを2点に広げる。
だが直後にドルトムントも意地を見せる。36分、ムヒタリアンからのパスをエリア内右のゴンサロ・カストロがダイレクトで折り返す。そのボールにファーサイドを走り上がっていたピエール・エメリク・オーバメヤンが左足で押し込み、ゴールネットを揺らした。ドルトムントはオーバメヤンの開幕8試合連続得点でリードを1点に縮めて、前半を折り返す。
しかし、後半開始直後の46分、バイエルンが先手を取り、ドルトムントの追い上げムードを打ち消す。またもボアテングのロングパスから、抜け出したレヴァンドフスキが、そのままビュルキもかわして無人のゴールに蹴り込んだ。ドルトムントは53分、カストロと香川を下げて、アドナン・ヤヌザイとマルコ・ロイスを投入し、反撃を狙う。57分には、右サイドのソクラティス・パパスタソプーロスからのクロスに、中央のロイスが右足でダイレクトボレーを放つが、枠を捉えられなかった。
すると直後の58分、バイエルンがリードを広げる。右サイドのマリオ・ゲッツェがアーリークロスを供給。エリア内左に走り込んだレヴァンドフスキが、ダイレクトで左足を振り抜き、ゴール右隅に決めた。さらに65分、バイエルンが5点目を獲得。チアゴがエリア内中央に持ち込むが、相手選手にカットされる。だが、こぼれ球をゲッツェが右足でシュートを放ち、ゴール左隅に沈めた。
ドルトムントは71分、エリア内左に抜け出したムヒタリアンが左足を振り抜くが、シュートはGKマヌエル・ノイアーに左手1本で弾き出される。79分には、エリア手前右のFKでヤヌザイが直接シュートを放つが、またもノイアーにセーブされた。
試合はこのままタイムアップ。ドルトムントは、バイエルンに1-5の完敗で、今シーズン公式戦15試合目にして初黒星となった。一方、圧巻の5ゴールで直接対決を制したバイエルンはリーグ開幕から無傷の8連勝。2位ドルトムントとの勝ち点差を7に広げた。なお、先発出場した香川は53分で途中交代となった。
ドルトムントは次節、代表ウィーク明けの16日にアウェーで日本代表FW武藤嘉紀の所属するマインツと対戦。バイエルンは17日にブレーメンとのアウェーゲームに臨む。
【スコア】
【得点者】