9月26日、27日に長野・松本市アルプス公園で野外音楽フェス「りんご音楽祭2015」が開催された。この記事ではイベントの模様と一部出演アーティストのコメントを紹介する。
日本のポップミュージックカルチャーを底上げすべく2009年から始まった「りんご音楽祭」は、今年で7年目8回目。今回は初めて全券種がソールドアウトとなり、雨の予報を覆し晴天の中、過去最多の150組が出演した。全国区の知名度を誇るアーティストもいる一方、オーディション企画「RINGOOO A GO-GO」から選出された21組や、地元のアーティストも27組参加するなど多岐にわたるアーティストがフィールドを沸かせた。
広大な公園の中には、丘の形状の高低差を巧みに利用して6種類のステージを配置。ステージ名は「そばステージ」「おやきステージ」「わさびステージ」「きのこステージ」など長野県の特産物の名前が付けられ、同県の食への愛情がうかがえる。当日は出演バンドの農家で取れたりんごの販売や、松本のカレーの名店「メーヤウ」が出店するなど、地元の日常の風景が垣間見える場面もあった。
8:30から始まった1日目は、水曜日のカンパネラ、GOMA meets U-zhaan、The fin.、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団、OL Killer、ハンバート ハンバート、うみのて、せのしすたぁ、Yogee New Waves、OMSB、TOWA TEI、七尾旅人などが出演。そばステージのトリを務めた“DJ BAKU feat. いとうせいこう スペシャルセッション”では、ベテランの七尾旅人やグローバー義和に混ざりオーディションから選出された若手や地元のアーティストも参加するなど、「りんご音楽祭」ならではの和気あいあいとしたセッションが繰り広げられた。
2日目も環ROY、掟ポルシェ、DJ EYヨ(BOREDOMS)、OGRE YOU ASSHOLE、鎮座DOPENESS & DOPING BAND、クリトリック・リス、G.RINA、青葉市子、竹内朋康 & Friendsら幅広いラインナップ。バンド編成のスチャダラパーは「りんご音楽祭」に対して「仕切りが悪い」「動線が悪い」と文句を付けて観客を笑わせながらも、「にこにこしたいいお客さん集まってくれたんで、こんな曲でお返ししたいと思います!」と「今夜はブギー・バック」や、「本当は夏しかやらないんだけど」という「サマージャム'95」を送り大盛り上がりのアクトを展開した。同時刻に別ステージに出演していたtofubeatsは、1曲目に「今夜はブギー・バック」を流すというリスペクトを込めた粋な演出も盛り込んだ。
また、松本駅から会場までのシャトルバスのバスガイドを出演アーティストやスタッフが務めるというサービスも。さらにLEF!!! CREW!!!が協力する前夜祭、ヒップホップと四つ打ちをテーマにした中夜祭、どついたるねんやハロルドなどが出演する後夜祭も松本市内のライブハウスおよびクラブで開催され、連日大盛況に終わった。
毎年少しずつ変わっているけど、相変わらず客として一番踊れるラインナップがりんご音楽祭かなー。お客さんとの距離も近くて、さっきライブ観てくれた人たちと共に最前でガンガン踊り、たくさん話せるのもりんごが楽しみな理由です。
PUNPEEりんごは近所にモールホール、大人の児童館"瓦レコード"があるので、まー4年もでてれば、そりゃ顔見知りも増えるもので。なんていうか一緒に今回も出た、最近までフェス童貞だったメテオ君を見て、"外のフェスにでれる!!"っていう最初の感じをいつも思い出します。あーいう"いいやつら"が揃う外のイベントってのもあんまり無いし、結果、楽しいんです。またよろしく。
※OYGのマネして池に入らないこと!
4年振りの参加でしたが、良い意味で(悪い意味でも)変わってなくてビックリしました。今回は前日入りだったので「中夜祭」もちょこっと覗くことが出来て、面白かった。そして、天候にも恵まれ、何よりもお客さんが楽しんでいたので、良かったです。
U-zhaan主催者のDJスリーパーから「あそこはカツ丼がおいしいんですよ!」と紹介されたお蕎麦屋さんのメニューにカツ丼がなかったのが気になりましたが、それ以外はとても良いフェスでした。
DJ EYヨ(BOREDOMS)音楽とはリンゴだ…そんなリンゴ状のトーラス構造発現を感じさせる程、NEXT LEVEL突入してました。
掟ポルシェDJの際に追いかけ回した子供(推定JS3)が泣き出してしまったのでヤバいと思い、じゃがりこをあげて必死に詫びたんですが許してもらえなかったり、主催者にとってもらった「駅から近いですよ!」というホテルが松本駅と北松本駅の丁度中間に位置していて軽く鼻血が出たり、その鄙びているにも程があるホテル(フロントがモノホンのばあちゃん)でシャワーを浴びていたらお湯が途中から出なくなって奇声を上げながら冷水シャワーを浴びるハメになったりで、りんご音楽祭には何故かいつも苦行を強いられますが、そういうのも含めてしょうがないなと思いつつ今後も付き合っていこうと思います。来年も今年とまったく同じ曲をかけてなんとか乗り切りますので、どうぞよろしくお願いします。
WSZ80(LEF!!!CREW!!!)両日出演、全ステージ制覇ときて今年は、関連パーティーの数々にりんご内イベント&LEF!!! TACOS!!!のフード出店までと、骨の髄までりんご音楽祭に捧げた年になりました。フェスティバルは数あれど、そこまでしたくなる何かが此処にはある。りんご音楽祭はレフクルーにとってホームのパーティーのような感覚で参加できる圧倒的な祭りであります。お疲れ様でした!!!
ヴィーナス・カワムラユキ(しぶや花魁)今回は前夜祭と本祭あわせて計4回のDJに加えて、私がプロデュースする渋谷道玄坂のウォームアップ・バー「しぶや花魁」が、ドリンク・バースベースとしてフェスに初参加させてもらうという形でも関わらせて頂いたことにより、更に深く「りんご音楽祭」の魅力を感じることが出来ました。澄み渡る空気、恵まれた天候、そして何よりもナイスなパーティ・ピープルの笑顔が輝く、本当に美しい時間をありがとう!