「友達100人!」とまでは言わないものの、我が子には保育園や幼稚園、小学校で友達を作り、元気いっぱい遊びまわってほしい…というのが親の願い。でも、実際に友達ができたかどうかは親にはわかりにくく、心配になってしまうことも多そうだ。
そこで、『「友達力」で決まる!』の著者である教育評論家の親野智可等さんに、子供に友達ができたか見極める方法を教えてもらった。
「友達と一緒にいる環境を見に行くことが一番です。幼稚園や保育園なら送り迎えの時、小学校なら参観日などに、子供が周囲とどう接しているか観察しましょう。小学校では授業中よりも休み時間や帰りの支度をしているときのほうが、友達関係が見えやすい。あと、担任の先生や保健の先生、塾の講師、スポーツクラブのコーチなど、子供に接している大人に普段の様子を聞くのもいいでしょう」
子供の様子を観察することで、友達がいるかどうか、どうやって関係を築いているかが自ずと見えてくるそうだ。では、その結果、友達がいなそうだったら、親としてどう対応すればいいのだろうか。どうやら、友達ができにくい子供は大きく4つのタイプに分けられ、対応も変わるという。
■タイプ1 友達が欲しいのにうまく作れないが、周囲からは避けられていない
■タイプ2 友達が欲しいのにうまく作れず、周囲からも避けられている
■タイプ3 1人でいることが好きだが、周囲とも協力できる
■タイプ4 1人でいることが好きで、周囲とは協力しようとしない
働きかけたほうがいいタイプと、見守るほうがいいタイプがいるということ。ちなみに、親野さんいわく「どのタイプの子であっても、これだけはしてはいけない」というNG行動があるらしい。
「『友達いないの?』『そんなことだから友達ができないんだ』のように、否定する言葉は使わないようにしましょう。子供の自信を削いでしまいます。『友達を作ろう』と強要するのも避けるべき。あまり言いすぎると、友達がいないことに不安を抱き、嫌なことを嫌と言えない子になってしまうことがあります。親の考えを押し付けず、子供の考えも尊重してあげましょう」
まずは、子供同士で過ごしているところを見に行き、親の前では見せない姿を知ることが大事。百聞は一見に如かずというわけだ。
※当記事は2015年10月04日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。