ストラーイク!…で何キロ出てた?がスマホでわかる日も近い


スカウト気取りの人がバックネット裏に増えそうな予感。

今や、スマホでできることは数え切れないほどありますが、今度はスピードガンにもなります。現在、スマホにスピードガン機能を追加するBluetoothデバイス「Scoutee」がKickstarterキャンペーン中なのです。

正確にはスマホがスピードガンになるのではなく、スピードガンのスピード表示部分を担うということなのですが、開発者曰く、このデバイスは野球のスカウトマンや警察などが使っている大きなスピードガンと同じレーダー技術を使用しているので、精度はお墨付きだそう。



Scouteeはポケットサイズの充電式小型デバイスで、自動的にスピードを記録して、ワイヤレスでiOSやAndroidのアプリにデータを送ります。アプリは、リアルタイムでスピード表示をするだけでなく、ピッチャーごとの投球の詳細なデータなど、計測したデータをカスタマイズして記録することも可能。

スマホの裏側に磁石のアダプタで装着できるくらい軽量なので、これまでのスピードガンと同じようにも使えるうえに、長時間や離れた場所でピッチングを計測する場合は、三脚を使ったり、バックネットに引っ掛けたりしても使えます。


150923Scoutee_01.jpg


Kickstarterで調達する目標金額は5万ドル(約600万円)。調達資金でプロトタイプを製品化するのが目的です。130ドル(約1.5万円)の寄付でScouteeが1つもらえる「超早割(スーパーアーリーバード)」はすでに完売。今のところ、Scouteeが1つもらえる寄付の最安値は「早割(アーリーバード)」の150ドル(約1.8万円)になっています。

目標金額に達成したら来年の4月には製品化される予定で、実売価格は300ドル(約3.6万円)近くになるだろうとのこと。本当に欲しい人は、早割で安く買いたいところでしょうが、目標金額に達成しても製品化が実現しないKickstarterにありがちなパターンのことも考えると、かなり悩ましい選択です。

このデバイス、プロ野球の2軍球場や甲子園の予選に足繁く通うような、これから伸びそうな選手を見て楽しむのが好きな野球ファンには、かなりツボな製品ではないかと。選手を見極めるのと同じような目線で、デバイスの将来も予測して青田買いしてみるのもいいかもしれません。


source: Kickstarter - Scoutee via The Next Web

Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文
(的野裕子)