TV「つまらない」ネット流用のせい? | ニコニコニュース

昔はネットやゲームといった娯楽の種類が少なかったため、テレビ番組が面白く感じたのではと指摘する声も
R25

スカパー!が9月28日、「テレビ視聴に関する調査2015」(インターネットリサーチ、期間:2015年9月1日~8日、対象:15歳~69歳の男女1000人)を発表。「テレビがつまらない」と回答した人が8割にものぼったことが明らかになった。

【もっと大きな画像や図表を見る】

同調査ではまず、『テレビの視聴方法・視聴スタイル』について質問。「誰と」テレビを見ているかという項目に対する回答は「ひとりで見る」(69.9%)がトップ。2位の「家族と見る」(65.2%)を上回った。

「何かをしながら」テレビ番組を見ているかについては、1位のが「食事をしながら見る」が81.9%、2位は「インターネットをしながら見る」で、42.5%。ネットをしながら見るというと若い世代ばかりと思われがちだが、内訳を見るともっとも多い20代(49.4%)に次いだのは60代(47.6%)。インターネットをしながらテレビを見るのは全世代共通となっていることがうかがえる。

また『最近のテレビ番組に対する気持ち』への質問では、テレビ番組の内容について問う項目で、「最近テレビ番組がつまらないと感じることが多い」では約8割(「そう思う」35.7%、「どちらかといえばそう思う」42.9%)が肯定的な回答をしている。

これまでネットでは、

「ゴールデンでやってる衝撃映像番組見ると、ヘンテコなドラマ仕立て以外の映像はほぼほぼYouTubeであがってるモノばかり」


「最近のテレビはツイッターで視聴者稼ぎ、YouTubeでネタ探し つまらないのう」

といったTwitterの投稿に表れているように、YouTubeやTwitterなどですでに公開されている映像をテレビで紹介し、タレントの反応を放送するだけの番組が多いことや、“内輪受け”の番組作りなどが、テレビの「つまらない」点として挙げられてきた。今回の調査結果は、そうした見方を裏付けるかたちになったともいえる。

一方で、前出の『最近のテレビ番組に対する気持ち』では「もっとハチャメチャな番組があってもいいと思う」かどうかも尋ねており、こちらは60.6%(「そう思う」36.1%、「どちらかといえばそう思う」24.5%)が肯定する結果となっている。

「最近のテレビ番組はつまらない」という意見が支持される一方で、「ハチャメチャな番組があってもいい」とする人が多いのは、ある種“期待の裏返し”とも取れる。今後面白いテレビ番組が増えることを望みたい。


(花賀 太)

※当記事は2015年10月02日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。