オイルマッチをゴミ袋に捨てて出火、部屋が炎に包まれる動画が10月4日、ネット上で拡散しました。現場とみられる地域の消防署は「動画の存在は知っているが、現場かどうかは確認していない」としています。火災の様子が生々しく記録された動画、もし、同じような事態になったらどうするべきか? オイルマッチを使う際の注意点は? 消防署に聞きました。
洗面器の水かけても消えず…
動画では、男性がオイルマッチに火をつけた後、ゴミ袋に捨てる様子が記録されています。マッチにはまだ火がついており、男性が目を離した瞬間、炎が上がります。
男性はゴミ袋を部屋の隅のクローゼットの前に移動させます。男性はその後、部屋から出て行きます。男性がいない間に炎はクローゼットの扉に燃え移ります。約1分後、男性は洗面器に水を入れて戻ってきて、ゴミ袋にかけますが、火の勢いは止まりません。
ダンボールでたたいたり、布団でたたいたりして消火しようとしますが、火の勢いは衰えず、部屋はやがて炎と煙に包まれて動画は終わります。
オイルマッチ「燃える時間長い」
動画の現場と見られる愛媛県内の消防署に聞いたところ「動画の存在自体は確認しているが、実際にあった火災現場かどうかは確認が取れてない」としています。
オイルマッチは、軸が金属でできています。火をつける部分にオイルをつけ、通常のマッチと同じように、こすって着火させます。通常のマッチより消えにくい、軸が金属なので熱くなりにくい、などの特徴があります。使い終わったら息を吹きかけるなどして消します。
消防署によると、オイルマッチは普通のマッチよりも燃える時間が長いものが多いそうです。動画のようにゴミ袋から出火した場合、どうすればいいか。まず命の危険がないか確かめ、大丈夫だと判断したら消防署に通報した上で消火作業に入るよう、指導しているそうです。