プレミアリーグ第8節が4日に行われ、アーセナルとマンチェスター・Uが対戦した。
今夏大きな補強を行わず開幕戦でウェストハムに敗れたことで批判に晒されたアーセナルだが、その後調子を取り戻し4位(第7節終了時)まで浮上。得点力不足が懸念されていたが前節はFWアレクシス・サンチェスのハットトリックなどで、レスターに5-2の快勝を収めた。一方、マンチェスター・Uは大型補強を敢行。新戦力の活躍もあり前節リーグ戦3連勝を達成すると、約2年半振りに首位に立った。中でも、アーセナルも獲得を狙っていたFWアントニー・マルシャルは絶好調で、すでにリーグ戦4ゴールを記録。この試合でもワントップで先発に名を連ねた。
試合は開始早々に動く。6分、アーセナルは右サイドから攻撃を展開し、メスト・エジルがアーロン・ラムジーとのワンツーでエリア内深い位置に侵入。そこからエジルがグラウンダーのクロスを入れると、GKの手前でアレクシス・サンチェスがヒールで流し込んだ。先制したアーセナルはさらに7分、カウンターを仕掛け、セオ・ウォルコットがエリア内左に抜けだすと中央にラストパス。これをゴール正面のエジルが左足ダイレクトでゴール左隅に蹴り込み、あっという間にリードを2点に広げた。
止まらないアーセナルは19分、右サイドのラムジーが中央のウォルコットに預けるとウォルコットは素早く逆サイドに展開。パスを受けたサンチェスがドリブルでDFをかわしてゴール正面から右足を振り抜くと強烈なシュートが枠の右上に突き刺さり、3点目が決まった。
34分にもアーセナルに決定機。高い位置で細かくパスを繋ぐとエリア外左からサンチェスが右足でクロスを供給。ファーサイドのラムジーは完全にフリーの状態だったが、インサイドで合わせたシュートはゴール上に大きく外れてしまった。
マンチェスター・Uにようやくチャンスが訪れたのは44分。右サイドからマッテオ・ダルミアンが左足でクロスを送ると、エリア内のマルシャルが巧みなコントロールから振り向きざまに左足でシュートを放ったが、GKペトル・チェフが左足で防いだ。結局マンチェスター・Uの枠内シュートはこの1本に留まり、アーセナルの3点リードで前半を折り返す。
大きなビハインドを背負ったマンチェスター・Uはハーフタイムに2枚の交代カードを使う。マッテオ・ダルミアンとの交代でアントニオ・バレンシア、メンフィス・デパイに代えてマルアン・フェライニを投入した。
すると49分、左サイドからドリブルで運んだアシュリー・ヤングが右足でミドルを狙ったが、このシュートはチェフがしっかりとキャッチした。62分にはCKのこぼれ球を拾ったウェイン・ルーニーがエリア外から右足のハーフボレーでゴールを脅かしたがここもチェフに阻まれ一矢報いる事ができない。
アーセナルは74分、ウォルコットに代えてオリヴィエ・ジルー、エジルとの交代でアレックス・オックスレイド・チェンバレンを投入。さらに81分にはサンチェスを下げてキーラン・ギブスをピッチに送り出す。
後半は3点を追うマンチェスター・Uが攻め込む時間が続いたが、チェフを中心に堅い守りを見せたアーセナルが最後まで得点を許さずリードを守り切り、3-0のまま試合終了。これで両者は勝ち点で並び、マンチェスター・Uは首位陥落となった。
次節、アーセナルは17日に敵地でワトフォードと、マンチェスター・Uも同日に敵地でエヴァートンと対戦する。
【スコア】
【得点者】