排ガス、最大94人分の致死量か VW規制逃れで試算
【ニューヨーク共同】AP通信は5日までに、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)による一部ディーゼルエンジン車の排ガス規制逃れ問題に絡み、米国で問題車両が過去7年間にわたり基準を超えて排出していた大気汚染物質の致死量が、最大で94人分に相当するとの試算を報じた。ただVWの規制逃れ問題で実際に死亡に至った場合があるかどうかは定かではない。
この試算は、問題車両が販売された7年間に、窒素酸化物(NOX)の排出が基準の10~40倍との米環境当局の推定に基づいている。その結果、計16~94人の致死量に相当し、近年は年間5~20人が命を落としたとの計算になるとした。