マンガ実写化の傑作映画1位は? | ニコニコニュース

週刊少年ジャンプでマンガ家デビューを目指す、高校生二人の奮闘を描いたマンガ原作の青春映画『バクマン。』公開中(C)2015映画「バクマン。」製作委員会
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相次いで公開されるマンガ原作の日本映画。もともとのファンも多く、毎回その出来は賛否が分かれるところだ。ただ最近は、原作の世界観を踏襲しつつ、実写ならではの良さを盛り込んだ実写化作品が増えているのも事実。では、業界内で最も評判がよいのはどの映画だったのだろう? メディア関係者20人にアンケート調査を行った(R25調べ)。

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〈マンガ原作の傑作実写化映画TOP10〉


(ここ10年で公開された漫画原作映画43作品から、上位3位までを回答。1位を3pt、2位を2pt、3位を1ptで集計)
1位 『るろうに剣心』(主演:佐藤健) 18pt
2位 『クローズZERO』(主演:小栗旬) 17pt
3位 『モテキ』(主演:森山未來) 14pt
4位 『デスノート』(主演:藤原竜也) 10pt
4位 『テルマエ・ロマエ』(主演:阿部寛) 10pt
6位 『花より男子ファイナル』(主演:松本潤、井上真央) 7pt
7位 『闇金ウシジマくん』(主演:山田孝之) 6pt
8位 『スイートプールサイド』(主演:須賀健太、刈谷友衣子) 4pt
8位 『のだめカンタービレ 最終楽章』(主演:上野樹里、玉木宏) 4pt
8位 『20世紀少年』(主演:唐沢寿明) 4pt

アクションとバイオレスが薫る活劇がワン、ツーフィニッシュ。それ以下は青春モノからSFファンタジーまでジャンルは異なるものの、選出理由に役者の役作りを評価するコメントが目立った。それでは以下で回答者の各映画の評価コメントを紹介しよう。

【1位 『るろうに剣心』】


「日本映画の中で最も優れたアクション映画の一つ。アクションはもちろん、圧倒的な知名度を誇るタイトルで、特に若い人に人気のある俳優陣を起用。続編を1カ月半後に公開し、物語を忘れずストレス無く続きを観られたことも大きいと思います」(映画宣伝「TACT」の菅野周平さん)

【2位 『クローズZERO』】


「主役だけでなく、作中登場する多くのキャラクターそれぞれに熱心なファンが多く、実写化はどの役者がやっても非難囂々となる中、映画では豪華キャスト陣が原作のパワーそのままの爆発力で見事に演じきった。原作を観ていない人でもストレートに楽しめるエンタテインメント作品としてさらにファンの幅を広げることに成功したと思う」(映画宣伝)

【3位 『モテキ』】


「原作を後追いで読んだが、悶々とした主人公を演じる森山未來がはまり役すぎて笑った。原作で表現したかった、いやらしさと疾走感を見事に描いていると思う」(雑誌編集)

【4位 『デスノート』】


「公開前は『キラ=月』はもっとイケメンのほうがよかったのではないか、と思ったが、まったく気にならなかったのは藤原竜也の演技力がすごかったから。”L”(演:松山ケンイチ)も、あれほど2次元感が近いキャラクターを違和感なく演じていたのはすごいと思いました」(雑誌編集)

【4位 『テルマエ・ロマエ』】


「ニッチなシュール漫画を、誰もが楽しめるエンタテインメントとして映画に化けさせた、とても優れた例だと思います」(映画情報サイト・営業)

【6位 『花より男子ファイナル』】


「松潤のオレさまキャラがはまっていた。テレビドラマ含めて『ハナダン』の世界観がマンガのイメージを損なわず構築されていたと思う」(エンタメライター/上原千都世さん)

【7位 『闇金ウシジマくん』】


「負債者に対するリアルな迫力は山田孝之にしか出すことができないし、ウシジマくんにピッタリ。登場する負債者も、漫画から出てくる同じ『不幸のオーラ』を劇中で醸し出しているなと感じました」(映画ライター/彩加〈アヤカ〉さん)

【8位 『スイートプールサイド』】


「無毛症の少年が毛深い同級生女子の毛を剃るという、青春の悶々が実に瑞々しく描かれる。後半の暴走はやり過ぎ感があるが、草生える空き地に改変した剃毛シーンが牧歌的で官能的で興奮する!」(ライター/入江奈々さん)

【8位 『のだめカンタービレ 最終楽章』】


「主演両名のみならず、脇役陣もはまり役。ドラマ版を国内、映画版をヨーロッパと分けて展開した点も見事。興業的にも前・後編40億円前後だし、これは成功した実写化でしょう」(雑誌編集)

【8位 『20世紀少年』】


「賛否両論ありますが主演の勝利。主人公キャラクターのイメージを唐沢さんが上手く表現してくれたので、原作が大好きな私でも、とても楽しめました。主演やっぱ大事!」(映画宣伝)

現在、『DEATH NOTE』の原作・大場つぐみ、作画・小畑健コンビによる、大ヒットマンガ原作映画『バクマン。』も公開中。今回、アンケートの協力者にその関心度を聞いたところ、観た方はおしなべて「高評価」、観ていない方も9割方「期待している」という結果に。東京国際映画祭も開幕する10月。この秋は映画三昧の週末を過ごしてみる?


(足立美由紀)

※当記事は2015年10月05日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。