自慢ではないが、筆者は典型的な「田舎者」だ。地元を離れてもう10年になるが、いまだに都会のペースに付いて行けず、「ああ、自分って田舎者だなあ」「都会人に田舎者と思われてないかなあ」と思うことがある。
今回、Jタウンネットでは、自分や他人の振る舞いなどに関して、「田舎者だなあ」と感じた瞬間について、ユーザーから投稿を募った。
都会では「時刻表」は要らないまずは、地方では必需品なのに、都会ではほとんど出番のない「時刻表」について。
「田舎では電車の本数がとても少なかったこともあり、都会に出て来てからも、ついつい時刻表を確認してしまいます。時刻表を見ながら『特急』『快速』『通勤快速』『普通』など、さまざまな種類があることに頭を抱え、結局駅員さんに尋ねるとき、『自分は田舎者だなあ......』と感じます。だって、田舎では『各駅停車(鈍行)』しかなかったんですもの」(福岡県→神奈川県・30代女性)
「地方の取引先の方で、東京に出張に行く際にいつも時刻表を持って行動されている方がいます。確かに地方の営業所では電車の時間を気にしながら行動する必要があるのでしょうが、東京では1時間に何本もあるのだから、きちっと把握することもないと思うんですけど......」(愛知県・30代男性)
上記の投稿にある通り、1本乗り損ねたら大事な地方と違い、次々と電車がやってくる都会では、「時刻表」というものはほとんど必要がない。言われてみれば、昔はミニサイズの時刻表を定期入れに入れていたっけ......。
スクランブル交差点で押し流される同じく、鉄道がらみでもう1つ。
「都内の人が電車や地下鉄を、ドアの開く位置の前で、きちんと左右に分かれて待っているところを見たとき。自分はどこに並んだらいいのか、まず戸惑ったから」(千葉県・40代女性)
大都市の複雑な鉄道システムと、それに平然と適応している都会人の姿は、やはり地方出身者には驚きの対象である。
また、都会特有の人の多さ、駅などの施設の巨大さに対面したときの「ショック」を書き送ってくれた人もいた。
「初めて東京に行った際、スクランブル交差点であまりに大量の人がいることにびっくりしました。進みたい方向に進めず、人に流されてしまい、自分の田舎者っぷりを痛感しました」(福岡県・30代女性)
「たまに都内に買い物に出ると、銀座や有楽町などはまだいいのですが、新宿ばかりは何回行っても迷子になります。しかも迷ってオロオロしていると、人の波に飲まれ、ますます思うように動けなくなることがしばしば......」(千葉県・30代女性)
新宿駅は東京人でも結構な確率で迷うので、これは仕方ない気もする。
自分のアパートでぬか漬けを作ってたほかにもユニークな体験談が多数寄せられたが、主なものを紹介すると、
「大学生のとき、東北出身の友人とお弁当を食べていたのですが、ぬか漬けを持ってきていました。しかも、一人暮らしの自宅で自分で漬けたものでした......」(茨城県・20代女性)
自分でぬか漬けを作れる女子大生って、ある意味「女子力」が高い気がするが。
「都内に住んでいる友人と待ち合わせたときのことでした。友人の服装を見ると、モデルが来てるようなジャケット姿だったのに対し、私はTシャツにハーフパンツでした。『ああ、私は田舎者だ』と感じてしまいました」(群馬県・30代男性)
ファッションに関するコンプレックスは、「田舎者」を実感する最たるものかもしれない。
最後は、ある有名店にまつわる体験談を。
「好きなイラストレーターさんがブログで、『全国のロフトでグッズを販売します。見に来てね!』と書いていました。行きたい!と思ったのですが、初めて知ったその『ロフト』というお店は、都会にしかなく我が家からは片道1時間......。田舎者だなあと痛感しました」(茨城県・30代女性)あなたが「田舎者だなあ」と思った体験談、教えてください
Jタウンネットでは、自分や他人のことを「田舎者だなあ」と感じた体験談を募集しています。メール(toko@j-town.net)まで、あなたの体験談と、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、ご職業を明記してお送りください。採用者には、Amazonギフト券150円分を進呈します。
なお本コラムでは、いただいた体験談を一部編集・改変する場合があります。あらかじめご了承ください。