地球規模の課題にテクノロジーの力を。
先週、国連本部で行なわれたサミットでは、17の持続可能な開発目標と14のグローバルな問題に挑むスタートアップに焦点が当てられました。
スタートアップは、6大陸合計800以上ものエントリーがあった中から国連によって選ばれたそうです。それぞれの企業がフォーカスしている課題は、水資源問題やグリーンエナジー、持続可能なインフラや飢餓などトピックそのものに真新しさはありません。
しかし、その方法が画期的なのです。例えば、植林ドローンや、E-waste(電気電子機器廃棄物)のリサイクル、アマゾンを守るためのファブラボなど…これまでにない革新的なアイディアですよね。
戦争になると政府は部門横断的に集まりますが、平和なときでもそうする必要があるのです。
とはGoogle Xの元ヴァイスプレジデントで現在アメリカ政府のCTOであるMegan Smithさん。彼女はこう続けます。
だから私たちは国連に部門横断的なコラボレーションをもたらしたかったんです。そうしたら、政策に関わる同僚たちにも私たち技術畑の人間の役割を理解してもらえると思ったから。
選ばれたスタートアップがどの国のものかを見ていくと、ウガンダ、モロッコ、ルワンダ、中国、ペルー、ブルキナファソ、オーストラリア、インド、イギリス、ナイジェリア、アメリカ、ベルギー、エストニア…と国際色豊か。Smithさんはアメリカは他のさまざまな国から学ぶべきことがあると考えているようです。
今年で70周年を迎える国連。今後は部門横断的なコラボレーションにより、これまでになかったような革新的なアイディアで課題を解決してくれるのかもしれません。期待したいですね。
Bryan Lufkin - Gizmodo US [原文]
(阿部慶次郎)